画面越し
もうすぐ母の日です。
母は、昨年の11月から入院しています。
現在、意識はあるらしいですが、点滴と透析で余命をながらえている状況らしい。
文章おかしくないですかねぇ。
そう、すべての情報が「らしい」のです。
高齢の父からの情報しかありません。
コロナ禍故に、入院後一度も面会が出来ません。
父は、毎日病院に行き、ナースセンターで汚れた衣服やタオルを受け取り、新たに洗濯したものを渡すだけのようです。
状況は適時、医師と看護師からは聞けるとのことです。
病院のホームページに、Zoomでの面会のみ可能であると記載されています。
但し、一家族、週2回まで。1回あたり10分。
一度だけ千葉の自宅から、大阪の病院に連絡し、Zoom面会をしました。
チューブに繋がれた母が、ベットに横たわっている姿が映し出されました。
「大丈夫?」と話しかけると、少し手足が動く程度で、返事は返ってきません。
私の姿を認識しているのか、それもわかりません。
ルール上、医師や看護師に状況を質問することが出来ません。
別の時間にしか、質問できません。
ただただ、母の姿を見ているだけの10分間でした。
会話が出来る患者さんとの面談は、遠隔地からでも顔を見てお話しが出来るので、大変便利だと思います。
しかし、母の様な重体の患者さんの家族からすると、やるせなく、もどかしい気持ちにしかならないような気がします。
父は、スマホを持っておらず、ましてやPC操作などできません。
敢えて、父にはこの情報を教えていません。
直接会って、手足をさすりながら、話しかけられる日が絶対にやってくると信じ、その日を待とうと思うの今日この頃であります。
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