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ベートーベン第九について(日天より)

僕自身ラジオ関係にも携わっていることもあり、ラジオを聴くことが大好きなのですが、毎週欠かさず聴いている『安住紳一郎の日曜天国』(通称『日天』)という番組で第九についての話が面白かったので、備忘録としてここにnoteにメモしておきます。

ベートーベンの第九と言えば、年末の風物詩となっていますね。正式名称は「交響曲第9番ニ短調作品125」です。ベートーベンの交響曲で唯一歌詞があり、平和や人類愛について歌っているようです。

番組によると、この曲が日本の大晦日に流れるようになったのは、NHKのスタッフの思い込みだそうです。
1940年の大晦日、NHKのラジオ放送でこの曲が流れました。紅白歌合戦もない時代です。これは担当したスタッフがドイツ留学中の年末にたまたま第九を聞いて、これがドイツの音楽かと取り入れたのが事の始まりです。

この思い込みが現在まで継がれているのですが、大晦日に第九が流れるのは日本だけのようです。
欧米では、「ハーレルヤ、ハレルヤ、ハレルーヤ♬」で分かる人も多いと思いますが、ヘンデルのメサイアが主流なようです。

そして、一番面白かった話が、CDの収録時間についてです。
皆さんはCDの収録時間がなぜ74分なのかご存知でしょうか?
遡ると、1980年代にCDの世界基準を決める際、収録時間をどうするかという問題が勃発し、フィリップとソニーが対立しました。前者は60分、ソニーが74分を主張。感の良い方なら分かったと思いますが、この74分。第九の演奏が長くなる指揮者や楽団だとこれくらいの時間になるようです。日本を代表する企業であるこのソニーの主張が現代までの世界基準となったのですね。このような第九の逸話を語ればモテること間違いなしです!笑


NHKスタッフの思い込みがなければ、CDの収録時間もまた変わったものになっていたかもしれません。このような第九についての面白い話が存分に語られていました。まだタイムフリーで今週分は視聴可能なはずなので、気になる方は是非!


『安住紳一郎の日曜天国』は安住さんと中澤有美子さんの軽快なトークで進められて、時には泣けて、笑える癒しの番組です。ラジオ好きが自信を持って進める番組ですよ。


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