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#5 つながる。

農旅5日目。

神奈川県内を今度は横須賀へ移動。朝銭湯でさっぱりしてから前々日会ったうちの奥さんの従兄弟と一緒に、彼のお父さんである伯父さん夫妻の待つお宅へ向かいました。

「元祖」

実はこの伯父さん、前回チラッとふれた岐阜で私たちが開催していた「雑草塾」の元祖であり、御嵩で雑草塾を始める際に名前とその看板を譲ってくれた方なのです(暖簾分け?)。
熱血教師を地でいく尊敬すべき人物であり、前向きで情熱的、そして真摯な姿勢はこちらをも前向きにしてくれます。
机の上の勉強だけに留まらず、“生きた学び”の機会を生徒たちに設けていたことが色んなエピソードから垣間見えて、いつも良い刺激をいただいています。

元祖・雑草塾は学習塾ですが、御嵩の雑草塾は農が軸であり学びの内容自体は異なります。しかし「生きるを学ぶ」をテーマに掲げた御嵩雑草塾にとっては、血の通った“元祖”の姿は見倣うべきものでした。

また、ながたに農園の農法は“雑草”とも共生する畑づくりを目指していましたので、この名前には何か運命的なものを感じました。
移住にあたりひとまずお休みしてますが、いずれ再びお預かりした看板を掲げることもこれからの夢のひとつです。

お邪魔する前は、お昼ごはんをいただきながらお話しして、夕方頃にはお暇しようかなと考えていましたが、話し込んでいたらあっという間に夜。結局晩ごはんまでいただいてしまいました。楽しい時間はあっという間に過ぎるものです。

縦に、横に。

夜9時をまわり、感謝を伝えて次の場所へ。従兄弟を家に送り届ける間もずっと喋り続けていましたが、この時間もまた楽しいひと時でした。沖縄料理店を営む彼と将来に向けて楽しいことが一緒に出来そうな可能性を感じ、大きく夢が膨らみました。

それにしても縁とは不思議なものです。
妻不在で妻側の親戚の家に一人でお邪魔するなんて、中々珍しいシチュエーションではないでしょうか?自分しかいないこの状況は、何だかちょっと不思議でした。

いただいた雑草塾の看板にしてもそう。伯父さんのお父さんが流木に書を書いて作ったものを、うちの奥さんのおじいちゃんが書の部分に彫りを入れて塗装して仕上げたものなのです。そんな貴重な看板が世代を越え、巡り巡って我が家にやって来たこともまた不思議です。

縦に横にと縁に恵まれ、繋がれたこの関係性は心から大切にしたいと思っています。ながたに農園を通じてたくさんの色んな縁に恵まれてきましたが、これこそが一番の財産だなと改めて思いました。

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