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#8 まるで童話の世界

「雑穀農家のパンと宿 月noco」さんを訪問

農旅8日目

群馬を後にして今度は栃木県へ。この日は茂木町の月nocoさんを訪問。

「雑穀農家のパンと宿 月noco」さん。
名前の通り、雑穀農家さんであり、パン屋さんであり、宿屋さんでもあるという多足の草鞋を履くお店です。
今回が初めての訪問でしたが、Instagramなどを通じて彼らの活動やお店の様子は眺めており、ぜひ訪問したいと思っていました。
後で知ったことですが、わたしの友人たちにも知っている人が多く、みんなにとっても“気になるお店”だったようです。

こちらの旦那さんは、わたしたち夫婦の結婚式の写真撮影をお願いして以来のお付き合い。思いもよらない共通の友人がいたりと、ご縁はあれどお店を訪問するのは初めてでした。
訪問・滞在した感想は、とにかく世界観がすごい(語彙力が足りない)。写真を見た時からそう感じてはいましたが、実際に訪れてみると、やはり。まるで物語の中に足を踏み入れたような、そんな雰囲気のある場所でした。

月nocoさんコミュニティとの交流

月nocoさんでは田んぼの草取りをお手伝い。旦那さんと、新規就農を目指す大学生と一緒に作業しました。
夜は彼が所属する大学のゼミの先生も合流して晩ごはん、そして場所を移してホタル鑑賞会。ホタルについては地元の方が色々教えてくれました。

茂木にやってきて3年目と聞いていましたが、この短い期間にお店を整え、地域としっかり繋がっている様が見てとれました。
そのベースとなっているのはやっぱり月noco夫妻の誠実で温かみのある人柄の成せるわざなんだろうと思います。後で訪れた場所でも彼らのいい噂を何度も耳にしましたが、それもやっぱり人徳かなあと。わたしもほっこり癒されました。

宿も素敵

人柄はもちろん、建物、宿自体もとても素敵でした。
大きな古民家を改装した屋内にはパンや焼き菓子をはじめ食品や本も並び、まるで商店の様。彼らのこだわりが品物や什器の一つ一つにも表れていました。

自分にとって初めての体験となったのが「五右衛門風呂」。

浴槽を直に火で温めるため底が熱くなり、裸足では入ることが出来ません。その対策として下駄を履いてお風呂に入ったりもするそうですが、月nocoさんは木の板を沈めてその上に乗って入浴するスタイル。薪火で沸かすお風呂の心地良さは格別。雰囲気のある浴室の中、初めての体験に心が踊りました。

パンや焼き菓子が並ぶ
本や食品も。もはや商店。
真っ赤な座布団が印象的な宿の一室
体の芯から温まる五右衛門風呂

二人の創り出す、物語のような世界

あちらこちらで耳にする月nocoさんの噂はどれも好意的なもの。宿も食事もパンもおもてなしも、どれをとっても本当に納得でした。
まるで物語の世界に足を踏み入れたような気持ちになる月nocoさん。きっとご夫妻の世界観がそのまま形に現れているのでしょう。そしてそれだけでなく、ちゃんと“暮らし”が感じられるということがより存在感を増しているんだろうなあと思いました。ピンと来た方は体験してみて欲しいです!

月nocoさんインタビュー

月nocoさんの畑の様子

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