草刈りしながらソバ栽培と農薬の話【茶屋のお便り6月5日号】
こんにちは、茶屋ファームです。さあ、雑草との闘いの第1ラウンドのゴングが鳴りました。毎年3回か4回ほど草刈りをしています。
■ 雑草を刈る理由
雑草が伸びていると害虫の住処になってしまうので、適宜刈る必要があります。特に今年はカメムシ注意報が発令中で、田んぼの畔等はマメに刈るように県や農協から指導が来ています。ただ、ソバは害虫による被害が少ないです。
害虫防除の農薬を散布しなくてもいい、というのはソバ栽培の大きな利点だと思います。農薬代や作業賃を節約できますし、何より食べて下さる皆さんの健康にも良いと思われます。(※場合によってはヨトウムシの防除が必要ですが、利賀村では今までやったことがないです。)
それならば何故草刈りするのかと言うと、当ファームでは電気柵の設置や地主対策が主目的となります。地主対策とはですね、草刈りをしておくと畑の地主さんが「きれいに使ってくれてありがとうね。」と喜んでくれます。畑が使えないと私たちは何もできないので、ご機嫌を伺うのは実は一番大切だったりします。
◇ 余談ですが、
刈払い機は一家に一台は必ずありますね。田畑がない家でも、地区の恒例行事として道路わきや堤防等の草刈りをするので、これが無いというわけにはいきません。
ちなみに利賀村最高峰の金剛堂山の登山道整備もやったりします。個人的な話になりますが去年から参加していて、今年もボランティアで行ってきました。
標高約1,600m、道のりは片道5Km。草を刈りながら山を登る、ハッキリ言って単なる苦行です。山伏の修行クラスの苛烈さだと言って過言ではないと思ってます。プルプルと痙攣をおこす寸前の足を少しずつ前に出して、何とか修行を完遂することができました。
■ 除草剤も使わない
すっかり脱線してしまいましたね。話を畑の草刈りに戻します。
除草剤を使った方が楽かと思うのですが、今のところ使わないようにしています。雑草の根っこが畦の法面を支えている、という側面があると思っているからです。一度崩れてしまうと元に戻すのが大変ですからね。
ついでに言うと、畦だけでなく圃場の方にも除草剤は使いません。ソバは他の植物の発芽と育成を阻害する成分を根っこから出します。けっこう我が強い性格なようで、他の人には見せ場を与えず自分だけ咲き誇って注目を浴びようとするみたいです。
■ まとめ
ちょっと捻くれたモノの見方もしましたが、ソバは病気や害虫に強く、他の植物の発芽・成長を阻害します。栽培するにあたって農薬を使わなくて済む、というのは最初にも述べましたが農家にとっても消費者にとっても大きなメリットだと思います。
次回は草刈りの続きをしながら、肥料についても触れてみます。それでは最後に畦に咲いていた花をご覧いただいて、お別れしようと思います。
私ども茶屋ファームは富山県南砺市利賀村で主にソバの栽培をしている農業法人です。日頃の農作業や六次産業化の過程、そばを使った料理、蕎麦についての豆知識など色々と発信していこうと思っています。
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