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読めますか?農業用語『早生・中生・晩生』

 お米を含め農作物は品種によって栽培期間が異なり、早く収穫できるもの、収穫できるまで時間がかかるものがあります。それぞれ以下のような呼ばれ方をしています。

・早く成長するものが『早生』⇒『読み:わせ』
・遅いものが『晩生』⇒『読み:おくて』
・その中間のものが『中生』⇒『読み:なかて』

 最近、お米が不足してスーパーの棚から消えているというニュースがよく流れていますね。ただ、利賀村の麓に広がる砺波平野では先週から早生わせ品種の「てんたかく」の稲刈りが始まっており、乾燥調製を終えて検査が行われています。まもなく店頭にお待ちかねの令和6年産新米が並ぶことになりそうです。

 高温障害やカメムシによる害虫被害が心配されていましたが、すべて1等に格付けされたようです。これは米農家のみなさん、ひと安心されたことと思います。

 ちなみにですが新米の店頭価格は高くなることが予想されます。それは農協が生産者から米を買い取る際に支払う概算金が値上げされたからです。地域によって違いますが、富山県では直近10年で最高額となりました。

 値上げの理由としましては、米以外の食料品の価格上昇により市場での米の需要が高まっていることや、肥料や原油価格の高騰で生産コストが増加していることが挙げられています。

 生産者からはありがたい話です。反対に消費者からすると食費の負担が上がってしまいますね。ですが、下のグラフをご覧くださいませ。

出典:minorasuサイトより URL;https://minorasu.basf.co.jp/80327

 需要量の減少に引きずられて、米価もどんどん下がっています。15年ほど前からは底値で横ばい状態になっていると言えそうです。「昔は1俵(60kg)が2万円を超えてたんだけどね。」と米農家の方々はよく言ってます。

 何を伝えたいのかといいますと、新米の店頭価格も恐らく値上がりすることになると思いますが、今までが安くなり過ぎていただけで、過去の水準と比較して家計に特別な負担をかけるものではないはず、ということです。安価な輸入米は十分に合理的な選択だと思いますが、ぜひ国産米を食べてほしいなと思います。

 読み方クイズと思わせといての、こんな話でした。当ファームでは残念ながら米の生産はしておりませんが、米づくりは日本の農業の中心なので今回こうした話題を取り上げてみました。

 蕎麦だけでなくたまに農業全般の話もしてみたいと思っております。どうぞお付き合いください。それでは最後までお読みいただきありがとうございました。


 私ども茶屋ファームは富山県南砺市利賀村で主にソバの栽培をしている農業法人です。日頃の農作業や六次産業化の過程、そばを使った料理、蕎麦についての豆知識など色々と発信していこうと思っています。

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