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9月に見た・読んだものの感想



はじめに

9月に読んだ見たものの感想をだらだら書く。

アマプラ内のサブスクに依存していることが明らかになった。アマプラ、視聴履歴にもっとたどり着きやすくしてくんないかな。

⚠️セーラームーンSuperS、劇場版セーラームーンSuperS、SHIROBAKOのネタバレ有り。




アニメ

セーラームーンSuperS


デジモンを見るために登録した東映アニメチャンネルで見つけた。セーラームーン、姉ちゃんが見てた。思えば私が幼少期にいわゆる男児向けコンテンツ(ウルトラマンティガ、デジモン)を思う存分堪能できたのは姉ちゃんが正統派の女児街道を爆走してくれていたからかもしれない。親側も二人目だし「なんやこいつ、でもまあこういうやつもいるか・・・」みたいな。そこは矯正された覚えがない。

今回見たのは SuperS。前半うさぎたちの日常でまったりして、後半バトルという構成が基本的なパターン。この日常部分が楽しい。あとギャグがシンプルに面白い。見てるこっちが思わずツッコんじゃうというか。これ一緒に見てる親も、ふっwて笑えると思う。変身や登場も歌舞伎的にかっこよくキメるから気持ちいい。お母さんがプルート雰囲気あっていいって言ってたなあ。

SuperSは、だれかの夢に隠れているペガサスを探すのが各話を貫くメインストーリー。ペガサスを呼び出せるちびうさがメインキャラになっているんだが、改めてちびうさのキャラ造形は絶妙だったのかもしれないと思った。ちっちゃいころって、私はトゲピーやクルモンみたいないかにもな幼児系をよく思っていなかった。でもちびうさは現実志向だったから、すっと入ってきて、普通に好きだったなあ。結構シビアな発言多いというか。でもやっぱり子供で、まっすぐなことを言うんだよね。

SuperSで印象に残った回は、第22話「夢の鏡!アマゾン最後のステージ」。各話に敵キャラとして登場していたアマゾントリオが自分たちの正体を知り、敵ボスのジルコニアから離反し、ジルコニアから差し向けられたピエロに始末される話。まずこのアマゾントリオが敵キャラながら愛嬌があって憎めない。これまでの回の積み重ねで視聴者は既に愛着を持ってたと思うんだけど、だめ押しでさらにフィッシュアイにフォーカスを当てて事前に感情移入させてから、アマゾントリオ対ピエロに持ち込む。そりゃアマゾントリオ応援したくなるよ!

バトルアニメとしてよすぎた。というかこんなにバトルアニメのセオリーに則ってるのかと驚い
た。後続の敵キャラの顔見せもこの回だったかな。トリオの兄貴分のホークスアイがクッと目の色を変えるところ、絶対に負けるってわかってる状況でもトリオが立ち向かうところ、うさぎたちを散々苦しめてきた敵が無惨にやられるところ、ぜんぶハラハラして見た。んで結局ボロボロ泣くし。

ところで、自分はとある科学の超電磁砲も好きなんだけと、あれもちょっとセーラームーンみを感じる。


劇場版セーラームーンSupresセーラー9戦士集結!ブラックドリーム・ホールの奇跡

アマプラの東映オンデマンドで視聴。東映、サブスクを細かく分けないでくれよ。セーラームーンの劇場版は銀水晶の方(「美少女戦士セーラームーンR」)が取り沙汰されがちで、もちろんあれも大号泣の名作なんだけと、ちっちゃい頃に見て印象深かったのは私はこっちの方かも。冒頭のコップでクッキー生地に模様をつけるシーンが妙に好きで覚えている。あと、階段が船に収納されるところ。ギミック感?

この映画は子どもがテーマだから、OPではセーラー戦士たちの幼少期が描かれる。三つ子の魂百まで式に個性が出てておもしろい。

やっぱりセーラームーンは日常と非日常のバランスが抜群で、短い映画でも日常のシーンを入れてくれる。しかもそれが全く冗長じゃなくて、全体を貫くテーマを示すものなんだよね。ほんと、バキバキの構成だ。うさぎたちがクッキーをつくるのも単につくるだけじゃなくて、亜美ちゃんやまこちゃんの小さい頃の思い出が挿入されて一個のトーンが生まれているし、このときの台詞が後半うさぎに力を与える。

バトルシーンもかっこよすぎる。火力としてはマーズ、ジュピターがメインで、マーキュリーやビーナスがサポート役ぽいのかな。外部太陽系もさすがにかっこよすぎ。必殺技をくりだす前に、マーキュリー!とかカを借りる惑星の名前を叫ぶのかっこいい。声もいい。張りがあって、媚のない声が好きだ。かっこいいし、おもしろいから流行ったんだねと改めて思う。

あとはやっぱり月野うさぎの主人公力ですな。ちびうさと見つめ合う無音の一瞬でもう泣ける。夢の世界に飛ばされて、まもるに「いいじゃないか、他の連中のことなんて」と言われても喜ばないうさぎ。うさぎは閉じた恋愛の世界にいるのではなく、まもるも、ちびうさよりうさこの方が大事って言う人間じゃない。「まもちゃんは、夢のなかでもハンサムね。」ってセリフがかっこよすぎる。いや意外とセリフで刺すんかい。

うさぎはちゃんと自分の力で乗り越えるし、仲間の言葉がリフレインするのもいい。友達との日常が力をくれるっていうのよくあるけど、その日常に実があるというか重さがあるから、納得する。逆にここの日常でサボると、はあ、仲間仲間ってそんなかねキミらって? ってなるもんなあ。


SHIROBAKO ♯1〜♯12

もう何度も見ているんだけど、久しぶりに本腰入れて見た。P.A.Worksのお家芸であるお仕事アニメの最高峰。アニメ制作が舞台だけど、仕事している人なら、どんな業種でもわかる・・・!と唸る部分が多いと思う。初期の高梨にム力つく人多いかもだけど、正直高梨はいい方、まだ自分の責任と理解していて、謝れるから。なんでまず一言すみませんが言えないの?なんでこの状況でその態度に出れるの?って人いるもん。

宮森や絵麻ががんばっている姿を見るだけで泣けるから、本当に毎話泣いている。SHIROBAKOは泣きアニメだと思う。6話「イデポン宮森発動篇」で不安だったけど諦めず着実にがんばった宮森がラストに先輩たちに制作向いてるよと認められるところで号泣。

さっきまたなんとなく9話見てたら、ファミレスでみ一ちゃんがこの先ずっとホイールつくるのかなって不安を吐露しているシーンだけでもう泣いてしまった。そのあと駐車場のプリウスのホイール見て知識がついてることがわかるとこも、みーちゃんはがんばってるから前進はしてるんだよねってもう泣く。

「でも、わたし丁寧に描いてたら時間がいくらあっても足りない。このままじゃいつまで経ってもスピードが上がらない。技術も磨けない。どっちつかずの使えないアニメーターになって食べていけない。」

SHIROBAKO ♯7

私は7話「ネコでリテイク」が山場だし勝負回だと思う。アニメーターの絵麻が苦しい回。「できる」状態になるまでの成長の苦しみ。渦中にいる本人は苦しいだけだけど、新人が苦しむ姿はドラマになる。絵麻の鋭いまでの真面目さが好きだ。美徳は弱点にもなるんだなあ。昔は絵麻の気持ちが痛いほどわかったけど、瀬川さん側のがっかり・これはダメだよねってラインを引いてしっかりNOを出す気持ちもわかるようになった。真っ当。こういう人が一人いると助かる。杉江さんはこのときはわりと悪手が多い?でも直接的なアドバイスではだめだとわかって?井口さんに口きいてくれたっぽいのはさすが。。

解決回の8話「責めてるんじゃないからね」、散歩のシーンの晴れていく感じ、経験的に絵麻
の気持ちがわかる人も多いと思う。ていうか言葉にして人に相談できた時点でもう解決は見えてる気がする。トンネルの出口みたいな。感覚的にだけど。

「ねえちゃんさ。もういいの?だいじょうぶ?」

SHIROBAKO ♯8

リアルタイムで見ていた大学生の頃は宮森のねいちゃんが出てくる7話で心を掴まれた覚えがある。ねいちゃんが帰るときの宮森との会話が姉妹すぎる。うなり声で返事するところも、寂しい雰囲気も、ねいちゃんがちょっと落ち込んでいた?ことに宮森が気づいてたのも。

人生のベスト10には必ず入るアニメだなあ。SHIROBAKO。2クール目は10月に見る。


お笑い系


ヒューマン中村が色んな芸人と絡んでいくライブ 〜ナイチンゲールダンス編〜

配信。揉めてると間いてウヒョーと見に行った。揉めていた。ffさんの感想postを見て配信を買うの、正のSNSで良いなあ。トークだけじゃなくて、ネタも見れてお得。「自我が強い」に笑った。


言葉の60分

アマプラのよしもと劇場プレミアムで見た。言語情報系。ゼミのような和気あいあいとした雰囲気。コミュニケーションライブもそうだったけど、柏木さんが院進決まってる四回生、なかるていんがイキのいい三回生みたいだった。

コンビ間お笑いミームのコーナーがよかった。クリエイトwミームって拡散していくイメージあるから、広くスラングな気もする。職場内のそういう言葉もある。うちの職場では、春になるとトンチキな問い合わせが増えることからそういう電話を春と表現するようになり、電話の取り次ぎしてくれる人が「ちよっと春寄りです」などと言ってきて笑った。「舐め着」もいいなあ。


シーキーズa Go Go!

アマプラで初回を見ていたから、FANYポイントで配信買ってリアタイした。たまんなかった。初回より客にはやさしくなってしまってるけど、狂気というか全体の怖さは増していたような。初回はおかんむりって感じの怒り方だったけと、今回はスッとさめた感じの怒り部分があって、感情の切り替えが不明でこわすぎた。

ミュージカル部分の「ハーイ!」すごかった。狂気的なのに、やっぱりどこかEテレっぼくもある。自分から話題に出したのに突き放したり、正解がなぜかツボでウケてたり、連続で度肝抜かれるからたまらない。小学生にこういう子いるよなと思っていたら、本当に小学生みたいなコーナーもあった。

カベポスターと令和ロマンが出ていたからあるいは、と思っていたら本当に配信延長していた。


夏目漱石『彼岸過迄』

何度読んでもイイなあ! 葛藤のなんたるかはこれを読めばいい。言葉や行動で刺し合う男女といえば、あだち充のクロスゲームか、彼岸過迄だ! 現代小説も面白いんだけど、どうしても読み捨ててしまうものが多い。その分近代小説くらい距離があると、体の奥底まで届く気がする。あと現代作家の現代を舞台にした小説読んでると結構フワフワしてしまう。近代のは他人事として着地してる感じ。漱石の小説も昔は現代作家の現代を舞台にした小説だったんだろうけど。


夏目漱石『虞美人草』

かたい。ゴタクが多い。嫌いではないけど、筋もなんというか陳腐? 裏表紙を見て少し驚く。小野が主人公とは思わなかったなあ。ただ、印象を作る力がやっぱりすごい。宗近家の面々に清い印象を受ける。しっかりした人たちって感じがいい。甲野さんの不気味な雰囲気もいい。須永に似た型だと思ったけど、須永にない貫禄がある。シェイクスピア好きだよね漱石。

『虞美人草』は明治40年(1907)に朝日新聞で連載していたらしい。『彼岸過迄』は明治45年(1912)。5年でこんなに読みやすくなるのか!?天才作家やん。


三宅香帆『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術』

ああ出た過剰に誇張して言い表す系ね、嫌いなんだよこういうの。と思いながら読んでみたら良かった。実は他人のことばに余裕で影響されていた自分に気がつけて、本当に今読めてよかった。文章術云々は私的にはけっこうどっちでもよくて、「自分の気持ちを一番に大事にしてあげようよ。」というメッセージを勝手に感じ取った。

本の内容とは関係ないが、でもやっぱり「推し活」周辺はわりとさめた目で見ている。ただの見せびらかし消費かナルシシズム、お手軽な集合的沸騰に思える。所詮知らん他人やけん。詳しい感想は別で書こうと思う。


ラジオ

軟水のグビビラジオ

ハマってるなあ。youtube時代は特に一本一本を作品としてきくレベルになってきたかもしれない。「話」としての一貫性がすごい。最近きいた分の「お話」を自分の物覚えのため貼る。

38回
「泣くのは自由」、中無と小無同士のコンビ


52回
チャリを盗んだのは大人か子どもか


51回

他の演者を睨んでいた話が極上。軟水というコンビのネタ面以外での真骨頂をダーティーなところと勝手に思っているため唸るほどよかった。

つるまるの話す、「大川内が見てるから俺も一緒になって…ア、あって見とったんやんけ。あ俺もやぞ。って」という話がだいぶ面白い。

「誰がやねーん!」となぜか嬉しそうにツッコむつるまるも見れて極上。なんで喜ぶ? つるまるの加勢グセと嬉しがりツッコミ、行動の根がわからなくて結構不思議だ。

軟水のイメージって、結局こういう、細い方だけ尖ってると思いきや、あ丸い方も全然好戦的なんだみたいな。中忍試験だ。明らかに尖ってそうな人の横にいる相方もべつに場を和ませるわけでもなく普通に加勢しているというか、普通にヤなやつそうに立ってるとグッとくるなあ。シチュエーションコントバトルの不正ギリギリを指摘されたたときも、従犯の自覚が強そうだったつるまる……。

芸人はヤなやつそうであればある程イイ。不気味だとなお嬉しい。でも中身までヤなやつブランディングだと普通に嫌う。

そういえばコーナーがないのも自分にとってはありがたい。コーナーがあると一個ギア入れてる感があるから。純然たるお話をききたい。まあ今後コーナーできるかもか。。

現行の分は、痛風と五右衛門に詳しくなれる。職場の人と夜ごはん行こうってなって、でも目当てのお店が定休日でもうどこでもいっかってなったときに、五右衛門を提案したらお昼パスタ食べたからって却下された。ぐう。



9月まとめ

あんまり読まなかったし見なかったな。映画にいたってはマジで一本も見てない。イオンシネマの一本無料のクーポンがあるから、10月公開でなにか面白い映画があるといいな。邦画には惹かれないから洋画で。同僚はさいきん指輪物語の新訳を読んでいるらしい。新訳になってもアラゴルンは「馳夫」らしい。

10月も11月も関西に各1回ずつしか他出の予定ないから、配信とサブスクを気軽に増やしてあげてもいいかも。仕事にマジで集中しないとヤバい時期になってくるから、本当はそれどころじゃない。まあ両輪で。







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