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プレイヤーズファーストの話ってややっこしい

Twitterでスポーツ界隈のプレイヤーズファーストの事が取り上げられていた。
このプレイヤーズファースト
国や地域や社会によって違いがある。
プロの世界とアマチュアの世界がありそこにはスポーツイベントがエンタメ(興行)なのかゲームなのか成果披露なのかといったとらえ方次第で変わってくる。また競技連盟と言われる組織、特に幹部と呼ばれる人々の所属や出身クラスの問題。階級制度が色濃く残る世界での貴族や上流と呼ばれる階層出身の人々の振る舞いや常識から派生し習慣化しているものに公金で対応するのか個人の財布から出すものなのか等の判断が現在の社会常識との関係の中でバグってると言ってもいいかなという感じではある。

日本のプレイヤーズファースト、アスリートファーストはそもそもが国際大会に日本代表を送り込む時デレゲーションと呼ばれる人達(現場スタッフとは別の役員団)NF幹部や代表団幹部の多くが飛行機移動でファーストやビジネスクラスで移動し一方実際にプレイする選手やサポートスタッフはエコノミーで移動、しかも現場サポートスタッフは予算等の都合で必要数も削られ十分な人数を派遣しない事(個人競技だと個々のコーチがいるのに代表コーチのみ派遣とか)から、それはおかしいんじゃないかと声が上がったのが始まりだったように記憶している。

欧州方面とかだと、元々デレゲーション等のNFやIF幹部役員等が上流階級出身で飛行機移動はプライベートジェットやファーストクラスが当たり前、国内移動はドライバー付き個別専用車が当たり前な世界観の人達、そしてその人達が競技団の活動予算を自ら出したり、仲間からの寄付を集めたりしていた集団なので特に問題視されることもなく当たり前の事として処理されていた。
特にIFなんかの集まりはそういった上流社会のサロン的な集まりでもあった当時の習慣や常識が現代ではイロイロと問題になっていると考えるとわかりやすいと思われる。そこに貴族・上流社会の縮小、ワーキングクラスからのIF・NF役員への参加者増があり、またスポーツイベントの社会(経済的)への影響力を背景にした権利ビジネスの発達と利権化問題などが絡み合って、贈収賄や公金盗用問題などアレな事が多発している。ここにいわゆる途上国と分類される国の国内問題なども絡んでくる。

これがスポーツイベント=エンターテイメント=興行で定着している世界観だと、また別の話になってくる。興行元はそもそもスポーツイベント開催して利益を生み出そうとするもの。その為には商品であるゲーム自体のクオリティーを上げる必要がある。より利益を生み出すには人々を引き付ける魅力を持ったプレイヤーやチームが必要で主催者は人を集められるプレイヤー(チーム)を高待遇で招待(ギャランテー+勝利給etc.)する。ここで選手(チーム)間での差別化が発生するがプレイヤーサイドも問題としてない。公平な評価なら受け入れる。
ただここで興行元が強くなりすぎるとより多くの利益を得ようとして、プレイヤーに無茶な要求したり、どうしても上の世界へ行きたいプレイヤーが無理したりして新しい問題が発生したりもする。その典型の1つがドーピング問題。

なのでスポーツの世界は主催者(興行元)とプレイヤーがいて間に調整する競技団体がいて三権分立ではないけどそれぞれ悲惨な状況に陥らないようバランスとれる環境が必要なんだけど、すぐに崩れてしまう。
日本の場合は競技連盟(お上)偉いな空気感が強く、先輩後輩や先生弟子といった上下関係も色濃く、嫉妬や妬みと権利欲が絡まって他国とは違った様相が漏れ出てしまってるのが現状かなと。そしてプレイヤーは先輩後輩の後輩、先生と弟子でいったら弟子や生徒の立場。理不尽な事も受け入れ、競技できることに感謝な世界が標準だったりするので、あまり問題に感じてなかったりもする。でも言動がアレな人達は段々と除外される流れはあるけど、この問題はいろいろと面倒くさいなーって感じでもある。
話してもわからない、理解出来ない人達がまだまだウヨウヨしてるから。

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