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葉っぱと太陽 ④

葉っぱの不調は空で分かる
そう気づいたのは中学の頃から

葉っぱが生まれてからずっと、同じお寺に成長を見守ってもらうため参拝に行ってました。
葉っぱがお話できるようになった時、お寺にある日光菩薩に大きく手を振り
「こんにちはーいらっしゃいましたー」
と話しかけペコリとお辞儀をした。
「とどかないよー」
とケラケラ笑うので話を聞いたら…
「よくきたね」だったかな?
ここは記憶が曖昧ですが
「ここにおいでっていった」
手を伸ばしても届かないことがおかしかった様子。

葉っぱの周りでは不思議な事がよく起きていて、
これが仏像だからいいけど、そうでない場合は結構なホラーでした。

葉っぱの名は亡くなった祖父が夢でつけ、字画など調べると仏縁に恵まれ、先祖からの恩恵を受けどうのこうので、とてもよい名だったのでつけました。ホントにそのとうりで仏像や墓石にまで声をかけられる愉快な子になりました。

いちばん驚いたのは、中学の不登校時
テストを受ける必要があり、放課後までに保健室に登校しないとならなくて…
起きてはきたものの雨降りでどんよりした空。
気持ちは向くはずもなく…
準備をする気配もなかったので、まぁいいかーとコーヒーを飲み出した途端
突然準備がスタート!すごい勢いで支度をはじめ「行く」と言い出した。
玄関に座り靴を履いたり脱いだり…
行く時なったら声かけてね、行かないなら先生電話するしと声だけかけておいた。
もう行く…
声がしたので慌てて玄関へ
葉っぱがお日様に照らされている!
外に出ると曇天〜なのにスポットライトのように照らされた葉っぱと、学校までの道のりに驚きました。
日光菩薩様‼️あの日の事が頭によぎりました。
中学校までは5分ほど。
少し歩けばもう学校は見える距離。
この道のりが不登校の子には重く辛い道のり…
重い足取りの葉っぱを照らしてくれる光に感謝しながら、保健室へ送り届けた。
その瞬間に雨が降り出した…
嘘みたいな天気に帰り道1人
何これ?え?何?どうなってんの?
あまりの偶然に鳥肌がおさまらなかった。
迎えに行く頃には雨も上がり、葉っぱは一度も濡れずに往復できた。

高校の時
とても天気がよく晴れた朝。
葉っぱを送り出し、一息ついて洗濯物を干してると急にグレーの雲が広がりだした。
何かあったな?と思うと学校から電話…
「保健室で休んでますがこのまま体調が戻らなければお迎えの電話します」と担任からの電話。
いち早く知らせてくれてありがとうと空に言いながら学校に向かう支度をしていると、外がパーッと晴れ間が広がりだしたので支度をやめた。
その日はお迎えもなく通常どうり帰ってきました。

葉っぱの状況が天気で分かる。
奇跡みたいなことが何度も何度も何度も起きていて、虫の知らせではなく日光様のお知らせ。
もちろん外れる時もたまにあるけど、大半はしっかりお知らせを受け取れた。

高校を卒業したと同時に、日光様のお知らせはなくなり、学生時代のみだけに起きた奇跡。
私は日光菩薩様と葉っぱがお話したあの日から
見守ってくれているんだと思う事にし、葉っぱがどこかに行く、何かする時に晴れているとありがとうございますと空に言っています。
私もどうかしてると思われるかもしれないけど、そう信じています。

嘘みたいでホントにあった不思議なお話です。

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