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The Stone Roses / Fools Gold

オアシス復活がいまだ盛り上がっていますが、オアシスを語る上で欠かせないのがこのザ・ストーン・ローゼズ。高校の頃、いとこが薦めてくれて、2ndアルバム「セカンド・カミング」を購入。(当時ロッキング・オン誌でも盛り上がってたなぁ。)「ドライビング・サウス」という曲で完全にハマり、1stアルバムの「ザ・ストーン・ローゼズ」を購入。1stは。2ndのヘビーなグルーヴ感はなく、爽やかグルーヴ!これはこれで良い!という感じで、高校時代はほんとこの2枚のアルバムをヘビロテで聴いてました。おそらく同年代の洋楽ロック好きの8割は好きであろう、この「Fools Gold」のバックサウンドで、私は初めて横揺れリズムのかっこよさを理解できました。唯一無二のサウンドですね。いまだに一人部屋飲みで、テンション上がってくると聴いてしまう。

ザ・ストーン・ローゼズは、ブリット・ポップムーブ以前の80年代後半から90年代前半に流行ったマンチェスター・ブームの代表。ハッピー・マンデーズやプライマル・スクリーム、ニュー・オーダー、インスパイラル・カーペッツ、シャーラタンズといったバンドが活躍した時代です。プライマル・スクリームも入るのかな?リアルタイムではないので・・・。ハウス・ミュージックを取り入れたサウンドが特徴ですね。正直みんな歌唱レベルはあまり高くないです。中でもローゼズのイアンの音痴っぷりはなかなかです。CDでしか聴いてなかったので、友達の家でライブを見た時、ボーカルのイアンは音痴、ギターのジョン・スクワイヤもそんなうまいとは言えない感じで、少しショックでしたね。でも、リズム隊である、ドラムのレニとベースのマニの演奏レベルが高いので、この二人がカリスマ性のあるイアンとジョンを支えてるのかと思いました。しかし、ローゼズをプロデュースしたジョン・レッキーの手腕がすごい。この後、スウェードやレディオヘッド、クーラ・シェイカー、ミューズ、ヴァーヴ、キャストと、ブリットポップの代表格アーティストをほぼプロデュースしています。日本で言うところの、織田哲郎ですね。もしくは、つんく♂。・・・どっちも違うか。MC.A.Tか。

オアシスは、このザ・ストーン・ローゼズのライブを見に行ったのがバンド結成までのきっかけになっています。また、リアムのステージパフォーマンスは、イアン・ブラウンの影響がかなり大きい。ダラダラ、フラフラするんです。ステージで。このマンチェスター・ブームから、ブリット・ポップブームへとつながるイギリスのロックヒストリーは、なんか文化のつながりを感じられていいですね。ちなみに当時のロッキング・オンでも書いてありましたが、イアンが発言した「主役はオーディエンスだ」は、やはり名言。これ以降、クラブ文化も発展し、ミュージシャンが主役ではなく、観客が主役として音楽を楽しむ時代になっていきます。

では、ダラダラ砂丘?を歩くMVをご覧ください。