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授業改善と「問いのデザイン」

★授業実践アイディア備忘録★

むかしむかし。
体育のゴール型で、チュックボールの授業実践をした時のことてす。

子どもの実生活にはないスポーツなので、チュックボールという競技で学習課題を児童が立てるための問い方、児童が自分の中で問いを持つための授業デザインを考えていました。

その時は、安斎勇樹さんの「問いのデザイン」を参考にしました。

1.知識創造モデルの授業の立脚


①「問い」が生まれるための授業体系
チュックボールは運動能力に左右されず、みんなが得点できるゲームであることだけ話しました。
試しのゲームを通して、チュックボールに必要な技能を児童に考えてもらうことにしました。児童自身が何を学ぶかを決めるマイプラン型の学習課題を組み入れました。

②「問い」が共有されるための授業体系
協働的問題解決学習を目指しました。児童は「チーム全員がシュートを決める」という学習課題を立てましたので、ICTを活用したハドルや兄弟チームでの相互的なリフレクションをこまめにしました。

③「問い」が深まるための授業体系
これはオーセンティックな学習課題を組み入れる必要があるけど、日常生活の問題解決につなげるのが難しいです。20代前半の私にはわかりませんでした。ですからゴール型ゲームとしてどの競技にも通ずる問題解決につなげようとしました。そうすると「ボールを保持しているときの動き(攻守の動き・スペース確保)」と「ボールを保持していない時の動き(攻守の動き・スペースの確保)」を意識しました。

2.足場をかける、複数の問い

魅力的な主発問があればいいですが、単発だけでなく複数の問いを組み合わせて、児童にチュックボールの魅力に気付かせたいです。

「自分が打ちやすいシュートとは?」という問いだけではなく、「身体的・技術的」なのか「空間的・時間的」なのか、考えないといけないです。

・シュートしやすいステップとは?
・シュートしやすい場所は?

・相手にキャッチされないようにゴールネット(ボード)のどこにシュートすればよいのか?
・シュートコースやシュート体勢を相手に阻まれないようにするには?

・どんな戦術をすればシュートしやすいのか?

こんな問いを児童から出るように仕掛けたり、時にはこちらが問いながら、複数の問いを重ねていくことで多様な考えが児童から出るように感じます。


20代後半になり、ICT活用に走っています。
しかし改めて、自分の実践論文を読み返しながら、授業を見直しました。

◯投げかけた「問い」
 児童生徒は理解しているでしょうか?

◯ファシリテートした児童生徒の「問い」
 オーセンティックなものですか?

もう一度、安斎勇樹さんの「問いのデザイン」を読みながら、自分の授業改善をしていきます。

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