「東京の金メダルはパリより輝いている」東京&パリ五輪連覇デンマークのバドミントン選手がメダル比較のSNS投稿で波紋…3年と6日経過で劣化と品質の違いが明らかに

RONSPOより
パリ五輪のバドミントン男子シングルスで連覇を遂げたビクトル・アクセルセン(30、デンマーク)が11日、自身のXで東京五輪の金メダルと今大会の金メダルを並べて比較する動画を投稿した。今大会のメダルについては劣化が激しく、その品質を疑問視する声がメダリストから相次いでいた。パリ五輪組織委員会は鑑定した上で交換に応じる姿勢を示しているが、閉幕後も波紋は続きそうだ。

その品質が疑問視されていたパリ五輪のメダル問題に決定的な証拠をつきつけられた。バドミントンの男子シングルスで東京五輪、パリ五輪と連覇したデンマークのアクセルセンが2つの金メダルを並べて比較する動画をXに投稿したのだ。

「Tokyo vs Paris」とコメントを添えた22秒の短い動画の中で、アクセルセンは、鳥の鳴き声が聞こえる野外の公園の木製テーブルの上に2つのメダルを並べて、順番に表、裏とひっくり返してみせた。

東京五輪のメダルは3年が経過しても明るい黄金の輝きを維持。ほぼ劣化の気配はないが、パリ五輪の金メダルは、まだ5日の決勝戦から6日しか経過していないのに、もう日に焼けてしまったように変色し、まるで銅メダルのようにくすんでしまっていた。

この動画の反響は大きく、690万回以上再生され、6万件を超える「いいね」と1万件を超えるリポストがあった。 
「比較すると東京2020はすべての点で最高です」 
「東京の金はパリより輝いている」

「パリオリンピックの金メダルは安っぽく見える。それを獲得するためにプロとしてのキャリアを捧げたすべてのアスリートにとって、ほとんど侮辱的だ」

「フランスは貧乏なのか」などのリアルな感想ポストが並んだ。

パリ五輪のメダルについては苦情が相次いでいる。男子スケートボードのストリートで銅メダルを獲得した米国代表のナイジャ・ヒューストンが自身のインスタグラムにくすんで錆のようなものが出ているような状態になってしまったメダルを投稿した。
 
「このオリンピックのメダルは新品の状態ではとても良く見えたのだけれど、少し汗をかいた状態で肌に触れさせたり、週末に友人たちに着けさせたりしたところ、思ったほど、高品質ではないことがわかった。これを見てほしい。荒れた感じになっている」と伝え、光沢が失われ、劣化の激しいメダルを嘆いた。

さらに「もう少し品質を向上させたほうがいいかもしれない。メダルはケースに入れておくように作られているんだと思う」と書き込んだ。

飛び込みの女子3メートルシンクロ板飛び込みで銅メダルを獲得した英国のヤスミン・ハーパーもヒューストンのニュースを目にした後に「私も自分のメダルを見てみた。少し変色していた。よくわからないが、おそらく水か何かが金属に付着して、それが原因で少し変色しているのだと思う」と明かした。

メダルは、金、銀、銅のすべてがメッキだ。今回のオリンピックで授与されたメダルには、パリのランドマークであるエッフェル塔が20世紀に入って修復工事を行った際に取り除かれ、倉庫で保管されていた鉄の柱の一部が使用され、フランスの高級ジュエリーブランド「ショーメ」がデザインした。

フランスの国土を象徴する六角形で、裏にはギリシャ神話の勝利の女神ニケとともにエッフェル塔が刻まれている。製造はパリの造幣局が担い、金銀銅を合わせて約5000個が製造された。

これらの苦情に対してパリ五輪組織委員会は誠意を持って敏速に対応。 英紙「ミラー」の報道によると、広報担当が「授与から数日後にメダルに損傷が見つかったという選手によるソーシャルメディア上の報告を認識している。メダルの製造と、品質管理を担当する機関であるパリ造幣局と密に連携し、また該当する選手の所属する各国のオリンピック委員会とも協力して、メダルを鑑定し、損傷の状況と原因を把握するために取り組んでいる。メダルは、オリンピックで、最も欲せられるものであり、選手たちにとって最も貴重なものだ。損傷したメダルは、パリ造幣局によって必ず交換され、オリジナルと同じ方法で刻印される」と断言。鑑定の上で交換に応じる考えを明かした。

まだ実際に交換された例は報告されていないが、たまたま彼らのメダルが不良品だったのか、それともすべてのメダルに問題があるのかは不明。もし全部のメダルの品質に問題があるのなら交換に応じることも困難になるだろう。各国のメダリストは帰国後にメダルを披露する機会が多く訪れることが予想されるだけに、大会閉幕後もまだまだメダル問題の波紋は広がりそうだ。

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