ウルトラマンアーク第1話の感想、今後期待すること

※このnoteは『ウルトラマンアーク』の第1話の内容に触れています。
まだ視聴していない方は一度視聴してから読むことをおすすめします。
↓YouTubeの見逃し配信リンク
https://m.youtube.com/watch?v=EbYa_AvC73Y&pp=ygUb44Km44Or44OI44Op44Oe44Oz44Ki44O844Kv

2024年7月、ついに放送が始まった新たなウルトラマン『ウルトラマンアーク』。今回は個人的な目線から第1話を見て思ったことと、今後期待することを書いていきたい。

・世界観、設定

冒頭から新怪獣のディゲロスが街中で暴れ回る様子と、倒れるビルを受け止めながらウルトラマンアークが現れるというインパクトのある始まり方。
さらにそこから流れるニュースの映像から、アークは3ヶ月前から姿を見せて怪獣と戦っており、街の住人の間でも『謎の巨人』として認知されていることがわかる。

本編開始前からウルトラマンの存在が人々に知られており、主人公であるユウマも既にウルトラマンとして戦っているという構図は個人的にかなり斬新かつ新鮮に映った。

ユウマが所属する組織『SKIP』の活動も怪獣の生態の調査や住民への避難誘導が中心と、防衛隊との棲み分けをしている点も面白い。
主人公の所属する組織が地球防衛隊とは別に存在するという点は『コスモス』を思い出すが、今後のSKIPと防衛隊の関係はどのようになっていくのだろうか。

・SKIPの個性豊かなキャラクター

明るく真っ直ぐで正義感が強いまさに王道な主人公であるユウマはもちろん、彼を取り巻くSKIPの面々も非常に魅力的に感じられた。
年長者としてチームをまとめる伴ヒロシ所長、常に冷静かつ丁寧な姿勢ながらかなりのコーヒー愛好家でもある石堂シュウ、ヒロインでありシステムエンジニアでユウマより年上のお姉さんの夏目リン、愛嬌たっぷりで活動時には飛行ドローン型のユーと地上で行動するピーに分離するAIロボのユピーなど個性的なキャラクターが揃っている。特にユピーの存在は『アーク』の世界観をよく表していると思う。

個人的にはシュウのキャラクターが印象深い。アークの名付け親になったり、第1話のラストでSKIPへの常駐が決まるなど、ユウマとはまた別の立場で『もう一人の主人公』のような雰囲気を感じられた。
また、彼のようないわゆる『知性派』的なキャラは最初は主人公に反発したりするところから始まり、そこから絆を深めていくことが多い（『トリガー』のヒジリ アキトや『デッカー』のリュウモン ソウマなど）中、そういったポジションにあたると思われるシュウは最初からユウマに対して協力的かつ丁寧な姿勢で接しているのが新鮮だった。今後シュウがSKIPに対してどのように関わっていくのかが気になるところ。

・ウルトラマンアークや登場怪獣のデザイン

前作にあたるブレーザーの非常に複雑なデザインや配色と比較すると、アークは銀と赤を主体としたどこか昭和ウルトラマンのような雰囲気が漂うシンプルなデザインが印象に残る。シンプルな中でも特徴的な目やカラータイマーの形状、首元などに黒い色が入っているといったニュージェネ以降のシリーズのような要素も取り入れられているのも特徴的。

専用武器であるアークアイソードもかなりの存在感を持つ。その名の通りアークの目をモチーフとしている独特なデザインや、顔にかざすようにして必殺技を放つという点がアークの独自性を際立たせている。
第1話の時点ではまだ登場していないが、もう一つのアーク独自の要素である『アーマー』にも期待が高まる。

また、現在公開されている登場怪獣たちもアークと同様、どこか昭和シリーズにいそうな懐かしさを感じる雰囲気のデザインである。第1話に登場するシャゴンを筆頭に懐かしい雰囲気と新しい雰囲気が調和しており、どの怪獣も素晴らしいデザイン。
そんな中、平成シリーズやニュージェネシリーズのようなデザインをしたディゲロス・モノゲロスはどこか異彩を放っている。幼少期のユウマが両親を喪うきっかけとなった事件を引き起こした怪獣とのことなので、『アーク』の物語にとって重要な立場になることは間違いないだろう。

・戦闘

第1話でのシャゴンとの戦いは、アークに助けられたシュウがスマホで撮影する動画という演出で行われる。長回しでのカットが素晴らしいのは勿論、ウルトラマンの基本的な活動時間が計られているのも見逃せない。（若干3分をオーバーしているあたり、アークの活動時間は比較的長いのだろうか？）
バリアで鈍器のように殴りつけたり、さらに二つに割って突き刺すなどの独特な戦い方も面白い。劇中でアーク（ルティオン）自身も口にしている「想像力を解き放て」というキャッチコピーからして、今後もこのような自由で斬新な戦い方を見せてくれそうな期待が大きい。

総じて非常に見ていて楽しく、今後への期待が膨らむ第1話だった。ぜひ多くの人に見てほしい。

再びYouTube見逃し配信リンク↓
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