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お茶処を芸術祭でめぐってみよう

お茶が好きになってから 、お茶処に行くように。その一つが、静岡県の大井川。お茶、キャンプ、温泉、鉄道、アートといろんな魅力を持つ場所です。今日は、大井川を訪ねるきっかけになった、お茶処で開催されている「無人駅の芸術祭」を紹介します。アート作品を通して、地域の魅力をのぞいてみませんか。


UNMANNED無人駅の芸術祭

大井川で開催されているのが、「UNMANNED無人駅の芸術祭/2024」。アーティスト19組30作品が展示されています。開催地は、大井川が流れる静岡県島田市と川根本町。島田市は、静岡県で2番目にお茶の栽培が多い地域であり、川根本町は何百年も前からお茶作りがされてきた場所です。

鉄道も大好きなので、「無人駅の芸術祭」というコンセプトに魅力を感じ、昨年初めて訪れました。その時はボランティアとしても参加。今年はお客さんとして訪ねました。

UNMANNED無人駅の芸術祭/2024
開催期間|
2024年2月10日(土)〜3月17日(日)
開催地|大井川鐵道無人駅周辺(静岡県島田市・川根本町)・鑑賞無料
https://2024.unmanned.jp/

抜里の記憶

作品が多く展示されているのは、「抜里」という集落です。ここは親戚同士が集まって互いに協力しながら暮らしていた、結びつきが強い場所だったそうです。

去年ボランティアとして参加した際に、地元の方々と一緒に作業をしました。皆さん、お仕事もあると思うのですが、設営からトラブル対応まで手厚く対応されていました。芸術祭のスタッフはそれほど多くないので、どうやって設営や運営しているんだろうと疑問だったのですが、地元の人々の大きな協力があって、7年も続けられているのかなと感じました。

現在の抜里は親戚ばかりではないそうですが、抜里という土地が持つ記憶や習慣が今も受け継がれているのかもしれません。

作品を通じて知る、地域の魅力

作品を通して、地域の魅力を知ることができるのが芸術祭の楽しみの一つです。無人駅の芸術祭でも、新たな魅力に出会いました。

作品名「本人・さとうりさ」
この作品は山の上にあります。温泉旅行で来たのであれば、絶対に立ち寄らない、どこにでもありそうな山の上です。そこからの眺めが良く、ぼーっと眺めたくなる、そんな場所でした。

作品名「てのひら・小山真徳」
今年のシンボル的な作品に、小山さんの「てのひら」があります。この地域のやさしさを表現した作品。思わず拝みたくなる、心に残った作品でした。どんな気づきがあって作品を作ったのかは、サイトや現地で確認してみてください。

他にも魅力を教えてくれた作品はたくさんあるのですが、これくらいに。
ぜひ、島田と川根の魅力を探しに行ってみてください。

よかったら、声をかけてみて

インフォメーションセンターには、スタッフや地元の方、アーティストがいることも。感想はもちろん、美味しいお店情報や温泉情報なども聞いたり、地元の方と交流してみてください。

この芸術祭は入場無料なので、感想と一緒に、芸術祭への寄付やお土産購入も検討してみてくださいね。

お茶も、もちろんね

芸術祭の会場近くには、お茶好きさんに嬉しい場所がたくさんあります。

島田市・金谷には、お茶の歴史、体験、茶畑などいろんな角度からお茶を知ることができる「ふじのくに茶の都ミュージアム」。門出駅には、大井川流域の緑茶・農業・観光の体験型ができるフードパーク「KADODE OOIGAWA」。大井川上流の川根本町には、川根茶の歴史を学べたり、地元農家のお茶が購入ができる「フォーレなかかわね茶茗舘」などがあります。

お茶と芸術祭を両方のんびり楽しむのであれば、島田や川根本町に泊まるのもおすすめです。

会期は3月17日までです。

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