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世界からボクが消えたなら

25歳になりました。あっという間でした。気づけばもう三十路です。怖い。
人生100年時代なので25%が終わりましたね。
まあ、100歳まで生きたくはないですけど。

ちょうど10年前、あるアーティストさんが出ていたTVで

やっぱ中学生の時、高校生の時っていうのは、自分の嫌なところが10倍にも100倍にも思えちゃったりする時があると思うんですけど、でもそれが後々大人になるとすごく愛おしくなってくると思うので、そのいいところもたくさん伸ばすんですけど、自分の嫌いなところとか苦手なところもすごく愛してあげてほしいと思います


って話された言葉にすごく救われました。ちなみにNコンの課題曲を担当されて、実際に子ども達に会いにいく収録でした。人生で1番学校に行きたくなかった高校生の時も、ずっとこの曲に救われました。

そして今日、そのアーティストさんの当時の年齢に追いつきました。あんな大人になりたいと思って10年経ったけど、到底なれませんでした。

寧ろこの1年。失ったものが多いような気がします。
本を読まなくなりました。車社会に戻って、移動時間に読むことがなくなったから。
文を書かなくなりました。仕事をしだして忙しくなったから。スマホの固定アプリだったメモ帳のフォルダも今年の更新は一つだけ。
映画やドラマを見なくなりました。その時間があるならバスケの試合を見てる。
1番の親友が実質ほぼ他人の関係になりました。ちょっと距離が近くなりすぎました。たぶんお互いに結婚もなんとなく思っていたけど、繋がっていた根底がそこじゃなかったです。

良いことも少しはありました。それこそ中学の時お世話になった先生に、ちょっとオーラ出てきたんじゃない?って言ってもらえました。ただオーラじゃなくて別の言葉だった気がします。書いていて思い出せない。その先生には昔から「貴方のまわりには子どもが集まる」って言って頂いています。ありがたい。そして自分のポンコツさが嫌になる。
仕事をし出したので、それなりに行動範囲も広がるしできることも増ました。いろんな経験もしたし、それこそお金があれば人間関係だって作れるわけです。

目標のために頑張ってきた1年だったけど、その為に切り捨ててきた時間は「豊かさ」だったんだなあ。

今年は人に言われるまで、今日が誕生日だということをリアルに忘れていました。ただ、祝ってくれる人がいるのは、本当に本当に嬉しくてその気持ちは去年から変わりません。自分が情けないというだけです。

あ、タイトルにした小説、「世界から猫が消えたなら」と合わせてぜひ読んでみてください。有名なのでご存じかもしれませんが。映画も素敵でした。まあ、今1番読む必要があるのは僕でしょうが。

#エッセイ
#アンハッピーハロウィン


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