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会社員として評価されるとは?(あるワーママの叫び)

うちの会社、最近大きな人事制度の変更があって、特定の従業員に対する福利厚生サービスがなくなった。

私は会社からの児童手当も2人の分もらっていたし、賃貸の住宅手当も手厚くもらっていた。

よく「さすが大企業だね」なんて言われて、「大きめの会社入ってよかったわぁ」なんて思っていた。ところが突然廃止。

私が毎月もらっていたかなりの額の毎月の福利厚生手当が一気になくなった。

一気にというのはちょっと言いすぎで、ありがたいことに?激変緩和措置というのが取られて、今年度は移行期間ということで7割程度はもらえている。

けれども来年以降もらえる額はどんどん少なくなり2,3年もすればゼロになる。


だから私は焦っている。
来年度以降給料を上げなければ家計がまずい。

都内のファミリー物件の賃貸なんて住んでいるどころではなくなる。郊外に引っ越さなくては。子どもたちの習い事だって続けさせてあげられる余裕もなくなるかもしれない。

新しい人事制度によって、来年度から新給与体系になる。
ということは今年度の評価は重要!
同じ階級でも一番上と下では10万ほど給与の差があるのだ。もちろん一番上を狙いたい。


ということで、今年度は特に目に見える形で評価を出すように頑張った。

なぜなら去年は社内のサポートばかりに回りすぎて、直属の上司くらいまでは何やってるかわかっても、わたしの最終評価をする上司の上司には何やってるかわからないかもね、と直属の上司や同僚に言われたからだ。

私の担当するマーケティング業務は、営業と異なりなかなか売上に直接つながったという数字が見えにくい。

だけどそれでも何とか数字からめて、上の人たちが評価しやすい形で結果を見せてやろうではないかと意識してきた。

担当製品のSNSプラットフォーム立ち上げて(facebookはあったけどInstagramなかったから作った)フォロワー数○人まで上げました。

SNSからウェブサイトへの流入これだけ増やしました。

オンライン展示会○回出展して、〇件ののリード情報獲得しました。

〇種類の新規の販促資料作りました、とか。

雑用が増えるとチッとなり私はこんなことやってる場合じゃないんだよ!成果物出さなきゃいけないんだよ!とイライラしながら「見せる」ことを意識した。

今年度3/4が過ぎた今、自分で言うのも何だけれど、これまでなかなか良い成果を出してこられてると思う。

成果物も、数字もなかなかいいと思う。自分のやってきた業務にこんなに手ごたえを感じたことはこれまでなかったかもしれない。


そんな中、期中に他グループの業務を手伝うことになった。

マーケティンググループ所属の私が、海外営業グループの仕事を手伝うことになった。

マーケティングの仕事はどちらかというと自分で仕事を作れたし、今期のように目に見える成果物を作ろうと思えばできた。

けれども海外営業のグループで担当する業務はどちらかというと、次から次へと来る問い合わせやオーダーを滞らせることなくスムーズに流すことが最重要。

言っちゃ悪いけど誰がやってもほぼ同じような業務かもしれない。(でも私はこの業務を経験した先にある仕事に惹かれて直近はこれを頑張ることにした)

だからこの海外営業の業務を引き受ける前の面談で、評価をしっかりしてほしいと上司に伝えた。

今期のマーケティング業務ではこういう意図で工夫しながら仕事を作り出して頑張ってきた。海外営業の仕事ではそういう工夫や成果物が見えにくくなるかもしれない。でもその部分はしっかり評価してほしい。今の給与じゃ我が家はやばいんで、新しい給与体系で上げとかないといけないんで…!と。

そんなわたしの叫びに対する上司からの言葉。

「ちゃみさんが頑張ってるのは伝わるし、自分としても自分の部下であるちゃみさんを高く評価したい。それは自分の上司も同じで、部署のメンバーはなるべく良い評価をして人事に出す。でもどこの部署も同じことしてたら皆良い評価になってしまうから、人事は売上の悪い部署の人間の評価を下げざるを得ないみたいなんだよ…。」

そう、うちの部署は色んな要因でかなり苦戦している部署なのです…。

個人として良いパフォーマンスをしていると評価はされても、部署の業績が悪ければ最終的な人事評価では落とされるってことですか。

大きい会社の人事制度改革の結果がこれですか…。

年功序列から成果主義への転換を目指してるらしいけど、果たして成果主義とは…?

マーケティング担当として同じことをしても、調子の良い部署にいれば評価が高くて、苦戦してる部署にいれば低くなる、それは健全な評価体制なのだろうか。


この新しい人事制度で、異動辞令がなくとも他部署で自分の希望のポジションが空いていれば、上司の許可なく自由に面接を受けてマッチすれば異動が可能になった。

そしたらうちの部署からの若手の流出が止まらない。

ただでさえ大量にいるオジサンたちは誰一人として出ていかないけど、マイノリティで貴重だった20代〜30代前半の若手がどんどん出ていく。

業績の悪い部署にはさっさと見切りをつけて、イケイケドンドンな部署で活躍したい、そうなるのは簡単に予想できるだろう。

利益を出せない事業はどんどん排除されるべき、というのが会社の姿勢なのだろうか。

だったらそんな会社はおさらばじゃ!と言えたらいいんだろう。言えない自分が、会社の給与に頼らざるを得ない自分が残念。

だから、やっぱり会社のお給料に頼らなくてもいいように、複数の収入経路を持っておきたい、というところにたどり着く。

結局そこ。

収入経路を増やし、各経路からの収入を上げるには…を考えながら、来年度から福利厚生でガクっと減った分、お給料少しでも上がることを願って毎日働くワーママなのでした。

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