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ポケモンに興味のない息子へ 気の合う友達はどこかにきっといるよ

この間保育園時代の仲良しファミリー4家族と母子旅行をしてきた。

小学生のマジョリティがそうであるように、旅行に参加したお友達もみんなポケモン大好き、大ハマリ中!

持ってくるおもちゃや本も全てポケモン、話題はとにかくポケモン、雰囲気が悪くなってきたらポケモンしりとりー!と言えば一気に明るくなる。

・・・しかし息子はついていけない。ポケモンに一切興味がないらしい。

どれだけ学校や学童などでも友達がポケモンの話をしていても、興味がわいてこないらしい。一応ポケモンの名前はいくつか知っているようなんだけど、それ以上は広がらない。


今の時代、テレビ一強の時代じゃないから、現代の子どもたちはゲームやYouTube、アマゾンプライムなどでそれぞれお気に入りの番組やキャラクターを見つけてるのかな。なんて思っていた。

でもやっぱり小学生の間でポケモンは大流行中らしい。


保育園のときはみんなして仮面ライダーが大好きで一緒に盛り上がっていた時代もあったし、それぞれ興味関心が違っている時でもなんだかんだずっとつるんでいた。

特にやんちゃで元気なメンバーでとっても仲良しだったんだけど、今回は親の私の目から見ても明らかにうちの息子が浮いていた。

ポケモン大好き3人:ポケモンわからない1人 という構図で。

見ている私もちょっぴり悲しくなる。


息子は乗り物、特に車が好きだ。あと動物。特にライオン、チーターなどの肉食動物、鷹、サメなどの危険生物と言われるような生き物が好き。

あと戦って何か守るとか冒険、みたいなヒーローストーリーも好き。

よく知られているところだと、トランスフォーマーなんか大好き。アベンジャーズも好き。あとは韓国アニメのTobotという番組や、スパイダーマンのアニメに最近はハマっているようだ。


でもそんな番組知ってる同級生子の方が少ないだろうし(というかほぼいないだろうか)、もうトミカやプラレールを卒業してしまった子が多いだろうから、車好きと言っても共感してくれる子もいなさそう。(いまだに長男はトミカに目を輝かせている)

好きなことの話題で一緒に盛り上がれる相手がいないのはかわいそうだなという気もするし、つまらないだろうなと思う。



旅行の後日談だけど、旅行から帰宅当日、息子は旅行中孤立感を感じていたと涙していた。「オレはポケモン分からないのにその話ばっかり…」「みんなオレとは遊びたくないんだ」と。

遊びたくないワケでは全くないと思うんだけど、小1男子たちに話題に気遣えと言っても到底無理な話で。

自分の大好きな、夢中なことの話題が目の前で繰り広げられていたら飛びついちゃうよね。

息子の大好きな車や動物やトランスフォーマーの話をしていたら彼も夢中で会話に加わるだろうし、話題に付いてこられていない子のことなどなかなか気にかけられないだろう。


私もここまで息子が浮いてしまうとは思わず、旅行前から話題についていけるか若干心配していた息子を「大丈夫でしょ!」と半ば無理やり連れて行ってしまい申し訳なかったと謝罪。(ちなみに母たちはとても楽しんだ)

そして、これから集まりがあっても行かなくていいよ、と伝えた。

数週間後、旅行に一緒に行った4家族とまたみんなで会おうという話になったのだけど、息子は「行かない」と言ったので、他のママたちにも正直に理由を伝えて今回は参加を見送らせてもらった。

またお互い好きなことも変わるかもしれないし、いつかまた楽しく遊べる日がくることを願って。


話が合わない。話題に付いていけない。孤独。

私も同じ思いをしたことがある。中学生の頃だけど。

地元の荒れた公立中学に通っていた頃の私は、英語がとにかく大好き。

洋楽ばかりを好んで聞き、映画雑誌の発売日を毎月楽しみに待ち、ハリウッド映画のDVD(当時はDVDが一般に出回り始めたころだった)を借りて鑑賞するのが休日の一番の楽しみ。歌詞や映画のセリフの意味を調べて訳してみるのが大好きなちょっと変わった子だった。

毎月Seventeenを読み、プリ帳をデコるのにものすごい労力と時間をかけていた同級生のイケてる女子からはかけ離れた興味関心を持つ子どもだった。(Seveteenやプリ帳分かってくれる方はきっと同年代)

でも同じような趣味の子なんていないから、普通から外れるのが嫌で、本当に好きなことは結構頑張って隠していた。

当時の流行曲やテレビ番組の話題についていけていなかったから、少し変わってるとは思われていたと思うけど、「まぁちゃみは真面目だからね」くらいで変にからかいの対象にはならずセーフだった。



でもね、高校にあがったら、みんな私みたいな変わった子ばかりの環境になった。

とにかく英語をたくさん学びたかった私は外国語学科がある進学校に入ったこともあり、クラスメイトは英語大好き、英語圏文化に興味感心のある生徒ばかり。

洋楽の知識は私なんかより相当あって、筋金入りのGreen Day大ファンの子もいたし、ハリーポッターはもう洋書で全部読みました、なんて子もいた。

私みたいに映画大好きで、ハリウッド俳優の名前を言えば、出演作品を片っ端から解説してくれる子もいた。

嬉しくて嬉しくて涙が出そうだったことを覚えている。

好きなことを堂々と語っていいんだ!私の居場所はここだ!と思った。

今思い返しても、私の学校生活の中で一番楽しかったのは高校時代だったと思う。



だから息子にも今ここに居場所がないと思っても、話が合う友達がいなくても、どこかには必ずいるから安心してほしい。

そして、友達の話題に合わせるために何かを好きになるのではなく、自分の心からの「好き」を大事にしてほしい。自分が落ち込んだ時、苦しいときに必ず力になってくれるから。(あの旅行の後から、心なしか、息子がちょっとポケモンについて頑張って知ろうとしている印象を受けるので)


同時に、親として子どもたちをより色々なコミュニティに参加させることも大切なのかなと思った。

長男の生活場所は、学校・学童・サッカーが大半で、メンバーも結構かぶっている。多くの時間を過ごすメンバーが同じ。だから絆も強くなるのかもしれないけど。

でもその他にもどこか所属できる場所を作ってあげたいという気持ちは前からあった。

それは、ひとつの場所で何かがきっかけで輪から外れてしまったり、参加したくない、という状況になったときに、他があれば救われるから。

それだけじゃなくて、異なる興味関心を持つ子と触れ合うチャンスを作ってあげられるという点でも、複数のコミュニティを持ってみることはやっぱり大事かもなと思った。

完全に初対面の子たちと宿泊を伴うキャンプに参加する、自宅から少し離れた場所で何か習い事をする、夏休みの間など短期で海外の学校に入れてもらう(私はこれが一番やってみたい!) などできることはあると思う。

いつもの違う環境に飛び込むことで、運が良ければ、
「ここにはなんだか同じような考えを持った子がいるぞ」
「ランボルギーニのかっこよさについて語れる子がいるぞ」
「アベンジャーズ知ってる子がいるぞ」
なんていう出会いがあるかも。

そのコミュニティ合わなかったらそれまで。試してみる価値はあるかもしれない。

色々調べて息子と相談してみようと思う。そう思ったらまたワクワクしてきたぞ。


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