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自分の願いに則って星を ”使う”【最終話】

 自分がどんな船に乗っているのかも知らずに航海するよりも、大きさや性能、どんな積み荷があるのか、わかっていたら乗りこなせますよね。あるいは、「あ!ここに速く走れるスイッチがあったのね!」のように(笑)、自分の船を知っていくのもまた、おもしろいと思います。

 他の人の大きな船を見て、自分の小さな船と比べて落ち込むよりも、小さいなら小さいなりに、「私の船は小回りがきく船なのよ」と良さを見つけたり、大きな船にはない装置を見つけて使いこなせるほうが、航海はきっと楽しくなると思います。

 そうやって自分の船を知り、一生付き合っていく唯一無二の船を、どう楽しく乗りこなすかを教えてくれるのが、西洋占星術だと思います。

 西洋占星術を占いのように捉えると、「星の配置がこうだから、あなたはこういう人です」のように、性格も運勢も何もかも決まり切ってしまっていることのように感じる方がいるかもしれません。

 確かに持って生まれた本質は変わらないのですが、もし、「こんなふうになりたい」という願う自分の未来があるのなら、「じゃあ持っているこの星をこう捉えて、こんなふうに意識していこう」と、星の意味を捉え直し星を使っていくことで、自分の運命を切り拓くことができます。

 たとえば自分はまだまだ未熟だと思っているのに、大きなお役目がやって来たとします。「私には絶対に無理!」と思うような大役です。

 これが荒波だとしたら、立ち向かっていった先にどんな世界が待っているのか想像して(こうなりたいという未来の自分)、そのためにどんな航路を取るのか(自分の星をどう使うか)自分で選ぶことができます。

 ある人は、「やっぱりこの仕事が好きで極めたいから、無理かもしれないけどやってみよう」と思うかもしれません。その時は、その荒波を乗り切るために自分の星をどう使っていくか、読み解いていけばいい。

 ある人は、「そこまでの責任は取れないから、だったらもうこの仕事は辞め時かな…」と素直な気持ちが出てきて、自分の本音に気づくかもしれません。その時は、「じゃあ私って、本当は何がしたいんだろう?」と、自分の船(自分の良さや強み)を改めて知ることで、この先航海をする海を、選んでいけばいい。

 これが、「願いに則って星を使い、運命を切り拓く」、ということです。

 私自身、西洋占星術に出会ったことで自分を深く知ることができました。もちろん語り尽くせないほどいろんなことがありましたが(笑)、西洋占星術のおかげで、悶々と過ごしていた自分の人生を、私らしく切り拓いてこれたのではないかと思います。

 初めましての方もそうでない方も、改めましての自己紹介、いかがでしたか。ちょっと語り過ぎてしまったかもしれません(笑)。

 私は西洋占星術が本当に好きで、おもしろい学問だなと毎日思っています。探求するのもとても楽しいので、これからも興味のあることを学びながら、西洋占星術と新しい素材を掛け合わせたクリエイティブを楽しみ、またご縁をいただいた方の夢の実現や、自分らしく幸せに生きる人生を、西洋占星術を通してお手伝いできたらと思っています。

 あなたの星は、あなたの幸せをいつも、祈っています。

 長文お読みくださり、ありがとうございました。

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