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ギター⑳ ステージでギターを弾こうとすると緊張で手が震える、の対策


 特にフィンガーピッキングの場合に顕著ですが、いざステージでギターをひこうとすると手が震えて弾けない、ということが初心者のうちは起こります。 
 練習が足りないとか、メンタルが弱いなどという曖昧な理由ではなく、ちゃんとした理由があります。
 
 ギターを弾く手の肘、前腕、手首には
  肘の屈曲、伸展
  前腕の回内、回外
  手首の背屈、掌屈
  手首の橈屈、尺屈
  指の第3関節の伸展、屈曲
  指の第2関節の伸展、屈曲
などの動きがあり、全部に+方向の筋肉とマイナス方向の筋肉があります。
 
 構えとは、そのすべての筋肉をニュートラルな位置に置くことです。
 少しでもニュートラルな位置からずれた位置、形で構えると、常に緊張する筋肉があることになります。
 
 緊張すると、全身の筋肉が緊張します。
 このときに、ニュートラルからずれて緊張していた関節が暴れだします。
 そのことが新たな緊張を生み、更に筋肉が緊張します。
 
 「緊張しても手が動く」ことを体感することで、ステージで緊張するのが軽減されていきます。
 
 まず、正しい構えを探ることです。
 それは自分の体に訊くしかありません。
 ニュートラルな位置、形はどこなのか。
 
 日本人が何かを練習するときに、
「練習は辛いもの、痛いのを我慢してそれに慣れることが練習」
と考えがち。
 これは間違い。
 痛いのは何かが間違っている証拠。
 こんなフォームで弾きましょう、というお手本を見てもだめですよ。
 あなたの体のことはあなたしかわかりません。

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