あいみょんの愛の花でみる彼女の葛藤


 朝ドラ、らんまんの主題歌「愛の花」、この唄が、 KOHD、立崎優介、田中ユウスケ編曲版と、あいみょんのギター独奏版でコード進行が違う。
 編曲版には、カバーした演者がどれだけ聴き込んだかがわかるようなコード進行の罠が一箇所だけ仕掛けてある。
 場所は、「ひかりになるまで〜」のブレークあと。
 同じパートだから、コード進行が同じとは限らない。
 ブレークあとの下記4小節だけが他の部分とコード進行が違う。

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そーらがーはれーたらー
G  C  D  G  (通常)
*  G  D  Bm7 (ブレークあと)

「そーら」が無伴奏ブレークになってて、他の部分ではここはGコードで、Cへとつなぐ。
「がー」から伴奏が始まるので、Cから始まると思いきや、Gから始まる。
 これがまず小さな罠。
 それに気がついても、4小節目がGに戻らずに、Bm7になっている。
 これはつぎのCへの期待感を高めるIIIm7のコード。

 この曲がテレビで公開されるようになってしばらくは、バックバンド付きで編曲版の伴奏音源で、この通りのコード進行で演奏していた。
 
 ところが、あいみょんがギターのみで弾き語りする動画が公開されるようになったら、そもそもブレークせずにGCDGの通常コード進行になっている。
 
 あいみょんの曲作りは、あいみょんがギターで弾き語りをしたものをもとに編曲をつけていくスタイルなので、あいみょん自身は、大サビでブレイクするのも、Ⅲm7のコードも納得してないのではないかと邪推する。
 
 楽曲公開後何ヶ月かは、編曲版でしか演奏しない方針があったのではないかな。
 
 ギター弾き語りでカバーするとしたら、どっちのコードで弾く?
 
 僕なら編曲版のコードで弾きたい。
 その場合の「そーらがーはれーたらー」のパートは、2弦3フレットのD音のペダルになっているのだ。
 Cコードの鳴りが違うのに気が付かないといけない。
 Cではなく、Cadd9なのだ。
 だから、Gも2弦はD音に薬指をおいたまま、G/Cadd9/D/GonB/C/GonB/Dと弾ききる覚悟が必要。

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愛の花 アコースティック版


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