#021 ~音楽を始めたきっかけ 渋谷Live Inn ~

前回からの続き〜

本庄児玉インターの合宿を終えた我々は、渋谷Live Innで沢山のお客さんのライブを目指して、関東近郊の、ライブサーキットを行った。

大宮フリークス・千葉本八幡ルート14・横浜7th Avenue・その他色々と行ったと思う。

そこで、
◯月◯日に、渋谷Live Innでやるから見に来てね〜！ってプロモーションをした。

地方とはいえ、頑張れば渋谷まで見に行くことが出来て、でライブが終わった後に電車で帰れる距離の場所のお客さんの確保だ。

今とは違いSNSも無いし、簡単に拡散出来ない時代。

やるしかない！

とにかく頑張る事が次へのステップだった。
とはいえ、現在SNSで頑張っている人もいるが、とりあえずやってみたらどうにかなるだろう〜的な人が多いと思う。
頑張る熱量は昔も今も変わらない。
SNSで頑張る人も、とにかく頑張ってほしい。

そう、とにかくとにかく頑張った。

その頃私は友達の動員でとにかく電話をしまくっていた。
私から電話があるというのは、ライブの動員と思われていた。

うちの隣町、綱島の電話番号は、当時541で始まる番号が多かったんだけど、仲良しの友達の家は543から始まる番号だった。
しかし、癖で541に何度か電話をしていたら

あなた、何度も電話を間違えるけどなんでうちにかけてくるの？！

と言われたことがあった。
状況を説明して謝ったんだけど、良い人だったので、結局チケットが2枚売れたwww
確か、どこかで待ち合わせて、その人とお好み焼きを食べた記憶があるが、名前は覚えていない。

それだけ必死だったんだなぁ〜

これが功を奏し、あとはメンバーで地元の友だちを動員して、400名程のお客さんが来てくれた。

ライブは大成功だ！

ダディのバンド、東京おとぼけキャッツは演奏は最高に上手いが、基本的にお笑いバンドだ。

ダディは

ライブの中に寸劇を入れると良いから入れなさい！

ということで、素直なメンバーはそれに従い、寸劇を入れたwww

山の中の合宿の話しをボーカルの本多がすると、色んな木が生えていたので、
この木は何だ？！　というと、ギターの藤尾が

この〜木 なんの木 気になる木〜　

って歌ったのを覚えている。

必要だったのか？！　今考えると分からないwww

とはいえ、アマチュアバンドが渋谷のLive Innが400人も埋まると言えば、レコード会社も黙ってはいない。

こんな活動を何度かやっていたら、数社から、デビューのオファーがやってきた。

どうやって契約に至るまで、そうなったのかが殆ど覚えていないんだけど、

東芝EMIと、契約をすることになった。

1986年の事だった。

BOOWYのBeat Emotion がブレイクした頃だった。
武道館で行われた、ロックンロールサーカスツアーを見に行かせてくれて
ジャンルは違うけれど、BOOWYってカッコいいな〜って思った。

A-JARIのデビューは11月21日

デビューに向けて、動き出した。

つづく〜