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裸婦像は「平和」の象徴?

 土曜日朝日beに載っていた記事からだが、中央線小金井駅前、三鷹駅前の世界連邦平和像のことが書かれている。この2つとも裸婦像である。戦前の中央線駅前などには、軍神と称えられた軍人の像が多くあったそうである。だが戦後、軍国主義の象徴を消す為、それらの像が撤去され、代わりに中央線沿線の駅前には「平和」を象徴する裸婦像や女神像が立てられたそうである。この他にも三宅坂小公園等にも似た趣旨の裸婦像があるし、全国にも平和祈念の裸婦像が多くある様である。

 ところで、この記事の中でも述べられているが、何故「平和」の象徴が裸婦像なのだろう?「平和」のシンボルである鳩の像とかその他の抽象化されたオブジェではいけなかったのだろうか?このことは私も疑問に思っていたことである。裸の女性は新しい戦後日本のシンボルとされたとのこと。裸婦像そのものは皆それぞれ日本の有名な彫刻家の作品であり、それらの芸術性についていささかの非難をするものではないが、何故だったのだろう?丸腰の女性が堂々と歩けることが平和の象徴だったのか?(悪い冗談ですが。)一体、どの様な経緯で決まったのだろうか?戦後の混乱期で今の様にある程度の人数の方が関わり決めた訳ではないだろうから仕方ないのかもしれないが。

 平和像そのものは、今は駅前風景の一部となっており、それが裸婦像であるかなぞ誰も気にしないのかもしれない。但し記事によると、軍人像も女性ヌードも男性中心主義的思想だという批判意見もある様だ。

 しかし、私はそこまでヒステリックには思わないので、平和像にそぐわないから撤去せよとかまで言うつもりはない。ただこの手の何故その形なのか意味がわからない像は他にもあるかもしれない。もし、その像に伝えるべき意味があるのならその主旨を看板にするとかして欲しいと思うのだが。芸術はそんな説明は不要。見る者が意味を考えなさいということなのかもしれないが。

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