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読書記録

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2022年2月の記事一覧

[読書]後宮の烏 白川 紺子

 古代中国に似たとある国の後宮の奥深く、烏妃と呼ばれる妃が住んでいた。彼女は後宮に住みな…

charlie
2年前
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再読「三四郎」夏目漱石から

 昔読んだ筈なのだが、若い頃の自分はこの本をどう読んでいたのか少しも思い出せない。内容も…

charlie
2年前
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「あきない世傳 金と銀(十二) 出帆篇 」高田郁

 いよいよ浅草呉服太物仲間の申入れまで辿り着いた。しかし、このお話の読者は知っている。著…

charlie
2年前
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「丘の上の賢人 旅屋おかえり」原田マハ

 旅屋おかえり再び。ビートルズの「フール・オン・ザ・ヒル」がモチーフの作品。丘えりが今回…

charlie
2年前
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「虚夢」  薬丸岳

 著者が繰り返し書くテーマである犯罪を犯しても通常の刑罰で裁かれない人々のお話。今回は精…

charlie
2年前

蜩ノ記 葉室麟

 羽根藩壇野庄三郎は、不始末の廉により罪を負うが、それを免ぜられる代わりに、罪を犯して向…

charlie
2年前
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センセイの鞄 川上弘美

 ツキコは、とある居酒屋で高校時代に国語を教わったセンセイに再会する。高校時代は特段印象もなかったのに、何度か会ううちに、お互いの嗜好が似ていて傍らにいて居心地の良いことに気付く。どちらかというと大雑把そうなツキコと、飄々としたという表現が似合いそうなセンセイは次第にその間の距離を縮めていく。2人は、お互いの年齢差ゆえかそれが恋であることには気づいておらず、あくまでも淡々と付き合いを重ねていく。そのことはちょっとじれったくもある。しかし、ジメジメしたところのない大人の恋のお話