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モータースポーツ観戦入門

ごきげんよう。

チャールズです。

私は現在、サッカーとモータースポーツを見ています。

...というとサッカーのほうが観戦歴が長いというのがしばしばだと思います。

しかし私の場合は、モータースポーツのほうが長いのです。

そこで今回は

新参サッカーサポーターの知見や経験も織り込んだ初めてのモータースポーツの楽しみ方

について述べていきます。


1.モータースポーツとは


まず、モータースポーツについてですが、Wikipedia先生に概要を聞いてみました。

モータースポーツ(英: motorsports)とは、人間の筋肉以外の機械的なモーターやエンジンなどの原動機を使用して稼働する乗り物を用いて行われる競技・スポーツ。

とのこと。

モータースポーツというと、四輪(F1など自動車)や二輪(オートバイレース)が真っ先に思い浮かびますが、広義では

競艇などのボート、エアレースなどの飛行機、スノーモービルを用いた競走、さらには戦車道(?)

などもモータースポーツに含まれます。

また、同じ四輪でも

・レース

・公道を封鎖してタイムトライアルをして速さを競うラリー

・ドリフトの技術力を競う、D1グランプリなどのドリフト競技

などがあり、また同じレースでも

・F1、インディカー、スーパーフォーミュラなど、短時間での速さを競うために作られた車で競うフォーミュラカーレース

・SUPER GT、ドイツツーリングカー選手権など、市販車を改造したレーシングカーで速さを競うツーリングカーレース

・ル・マン24時間レースなど、決められた時間内に何周できるかを競う耐久レース

があります。

ちなみに今回は、

F1よりも現地観戦に向いていて、日本のモータースポーツファンのファン層が最も厚いが、F1よりも日本人に見られていない

SUPER GT

を取り扱っていきます。

SUPER GTは、いわば

モータースポーツ界のJリーグ

という位置づけになるかと思います。

SUPER GTは、

ホンダ、トヨタ、日産の3社のメーカーの意地とプライドがかかったガチンコバトルが見物の

GT500

メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニなどの世界各国から集結したスーパースポーツを、ホンダ、トヨタ、レクサス、日産、スバルといった国産車が迎え撃つ

GT300

の2クラスに分かれます。

F1などとは違い、この2クラスは混走して同じ時間帯に同じコースを走るので、他クラスのクルマの処理などもレースを左右します。

2.サーキットってどんなところ?


サッカーや野球でいうところのスタジアムであるサーキット。

そこでレースは催されます。

「サーキットって一体どんなところなのさ」

そうですよね。そこを説明しましょうか。

サーキットは簡単に言えば、

レースをするための周回路

です。

「そんなの知っているよ」

そうですよね。大変失礼。

サーキットについても種類はあり、

「レースをするために存在する常設サーキット」

「レースの時のみ市街地を封鎖して仮設もサーキットを作る市街地サーキット」

が挙げられます。

日本では、現在

常用サーキットのみ

となっています。

今後の法改正で、市街地サーキットでのレースも行われてきそうではいますがね。

その常設サーキットの中でも

FIA(国際自動車連盟)が定めた国際規格

があり、SUPER GTに関しては、鈴鹿サーキットや富士スピードウェイを始めとする、その国際規格を満たしたサーキットで行われます。

しかし、コースの雰囲気も様々で...

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鈴鹿サーキットや富士スピードウェイ、ツインリンクもてぎみたいな広大で壮観なところもあれば、

スポーツランドSUGOといった、「これサーキットというよりモータースポーツのスタジアムだ」と思えるほど観客席とコースが近いサーキットもあります。

コース外では、

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ドライバートークショーとか自動車メーカーの展示、出店などが楽しめます。

中には...

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博物館などの施設も兼ね備えているサーキットもあり、

レース以外も十分楽しめるようになっています。

しかし、レースが始まったら、

沸き立つ興奮、大迫力のレーシングカーの走る姿、そして筋書きのないプロットに支配されたレース

が、あなたを待っています。

レースを楽しむためのポイントはいくつかありますが、主だったものをピックアップしてご紹介します。

まず、最初にどうしてもご紹介したいポイントが一つ。

「クルマってこんな動きするの!?」という驚き

直線では時速250km/h以上を出すこともしばしば

そしてかなり急なコーナーを80km/h〜100km/hくらいで曲がり、

一部のコーナーについてはアクセル抜かずに曲がり切ることも...

そして何より、普段運転していたら感じない迫力...

「普段自分が運転したらこんなクルマの動きしないよ!!クルマがこういう動きすることあるの!?」

という驚きの体験を楽しんでほしいです。

次に、

抜くとき/抜かれるときの駆け引き、ピットなどの戦略などによる筋書きのないプロットに支配されたドラマ

です。

元レーサーで、SUPER GTのGT500チャンピオンの経験もある脇阪寿一氏は

「レースは詰将棋。抜くタイミングまで伺って勝負をかけるときに一気に差す」

というレース哲学を語っています。

抜くときはスパッと潔く勝負をかけるドライバー、詰将棋のように抜くタイミングまで伺って勝負をかけるドライバーと、様々です。

逆に抜かれるときのブロックも、必死にブロックするドライバー、閂のようにせき止めるかのごとくブロックするドライバー、そして大きな壁のごとくどっしり構えるドライバーなど、こちらも様々です。

バトルのときに、どのようにして抜くのか、またブロックするのか、この駆け引きも見どころです。

また、ピットインをするときのタイヤ選択、給油、そしてピットインのタイミングも非常に重要です。

特に小雨のときはその戦略が正しいかどうかが後々わかってきます。

まだ路面が濡れていなくて、路面が濡れる前にレースが終わる推測で溝なしのスリックタイヤで行くか、それとも路面が濡れることを想定し、雨用で溝が深いレインタイヤに交換するのか

また給油に関しても、どれだけ給油をするのか、満タンなら車重が重くなるが、少なくすれば終盤でガス欠の可能性も...

そしていつピットに入ってタイヤ交換と給油をするのか

そのような戦略も一つのみどころです。

中には、

トップを走っていたのにガス欠で走れなくなり順位を落として表彰台すら逃した...なんてことも

このような

筋書きのないプロットに支配されたドラマ

も、レースの見どころです。


3.応援するチーム、車の決め方


どうです?見に行きたくなりましたか?

「わかった。でもどこを応援したらいいんだ?」

いい質問ですね。スポーツは応援するチームがあると、楽しみ方が増えますからね。

まずは、

自分の乗っている車と同じメーカーを応援する

という決め方。

こうして応援する車を決めた人が一番多いと思います。

これはサッカーで言えば、川崎市に住んでいるからフロンターレ応援する、山梨県に住んでいるからヴァンフォーレを応援する、みたいなものだと思います。

「でも、自分の乗っている車と同じメーカーがないんだよ」

ああ、そうですか...

それでしたら

自分がかっこいいと思った車を応援する

のはいかがでしょう。

先程の「自分の乗っている車のメーカーと同じメーカーを応援する」とは相反しますが、「これがかっこいいから」と、別のメーカーの車を応援する人もたくさんいます。

特にSUPER GTでは、面白い車もたくさん走っています。

例えば...

プリウス

が走っていて...

プリウスがフェラーリやポルシェを抜く

というシーンもあります。その、普段は絶対にありえない光景の面白さから、プリウスを応援するファンも多いです。

それから...

初音ミクの痛車

も走っているので、ボカロが好きな人は是非応援してみたらいかがでしょうか。 


4.まとめ


いかがでしたでしょうか?

モータースポーツの楽しみ方について述べてみました。

私がサッカーを見始めたとき、サッカーが好きな友人がこう言いました。

「サッカーファン1人増えると、途轍もなく日本サッカー強くなれるし、可能性が広がる」

彼の言葉は、何もサッカーに限った話ではなく

そこのあなたがモータースポーツに興味を持っていただけるだけで、日本のモータースポーツ界は強くなるし、可能性が広がるのです。

サッカーよりもマイナーである日本のモータースポーツですが、それだけファンがもたらす可能性は大きくなります。

もし、興味を持っていただけたならば、ぜひサーキットへ。私達モータースポーツファンは、いつでもあなたを歓迎します。