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スパンコールのおはなし

一口にスパンコールと言ってもいろいろなのです

みなさまご機嫌よう。
Charites Accessories-カリテス-です。
スパンコールとビーズをオーガンジーやチュールに刺繍して、透け感の美しいアクセサリーを作っています。

大好きな素材♡スパンコール

Charitesのアクセサリーには欠かせない素材。
それがスパンコールです。
色とりどりでキラキラで、とても可愛い素材です。
サイズは小さいのに存在感ばっちり。
平らなものやカップ型のもの、透明感のあるものや不透明なもの。
小さいサイズから大きいサイズまで。
様々なバリエーションがあります。

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お花型のスパンコールは私のお気に入りの素材なので、作品にも良く登場します。

現在、普通に流通しているスパンコールはプラスティック製が大部分なのですが、大変貴重なビンテージスパンコールはゼラチンでできているものがあります。

まだプラスティックが一般的でなかった頃のとても古いビンテージスパンコールは取り扱いが難しいのは、ゼラチンでできているからというのが理由の一つです。

特に水ぬれ厳禁!です。
ゼラチンが水を含んで膨張してしまい、スパンコールどうしがくっついてしまいます。
それでなくても糸に通された状態で長いこと保管してあると、スパンコール同志が張り付いてしまうことがあるので、丁寧に扱わなければなりません。

しかしながら、ゼラチンスパンコールはプラスティックにはない独特の雰囲気があるので高価なのです。
まさにこれぞビンテージ感といった風格。
プラスティックのキラキラとはちょっと違う、控えめな美しさ。
ちょっとくすんだような、なんとも形容しがたいテクスチャになります。
新しいものにはない、まさにビンテージの輝きです。

スパンコールは糸に通した状態で売っていることが多いのですが、ビンテージとなるとその糸自体も古くて、ちぎれないように気をつけなければなりません。
糸がちぎれて何百枚・何千枚というスパンコールが床に散らばるという悲劇を見る前に、しっかりした糸に通しなおします。

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なぜ糸に通してあるの?と不思議に思うでしょう?
フランスの伝統的なオートクチュール刺繍の手法であるリュネビル刺繍では、糸に通したスパンコールを小さなクロシェと呼ばれるかぎ針で一つ一つつけていくからなのです。
そのために、あらかじめスパンコールやビーズを糸に通しておくのです。

リュネビル刺繍とは、まさにパリコレクションに代表される有名なメゾンに愛されてきた技法です。
一つ一つ針で刺すよりも、早くきれいに仕上げられる技法なのです。

Charitesのアクセサリーは一つ一つ手刺しで作っていますが、来年早々からリュネビル刺繍を習いに行くことになりました!
新しい技法を身につけて、手刺しではできなかったような作品製作ができるのが楽しみです。
これからのCharitesのスパンコールとビーズの刺繍にご期待ください♡

今回は小さいけれど魅力たっぷりの素材、スパンコールについてのおはなしでした。
Charitesで使われている様々な素材について、今後もいろいろとご紹介していきたいと思います。

よろしければサポートをお願いいたします。 新しい技術習得のための刺繍学校の学費にいたします。