(500)日のサマー
いろんな意味でやられました。
「観た気になってて観てない映画」シリーズ。
(映画ってそれこそ星の数ほどあるので、ほとんど見てないという認識を持った方がいいんですが)
ジョセフ・ゴードン=レヴィット。いい顔ですねぇ。こんな顔に生まれたかった。急傾斜の撫で肩もいい。
サマー役(タイトルの「サマー」がヒロインの名前だってことはなんとなく知ってました)の女優さんは、設定に反して僕には「可もなく不可も無く」程度のルックスにしか見えませんでした。アメリカ人はこういう顔が好きですよね。
主人公のトムがサマーと出会ってからの500日を描いていますが、時系列がひっきりなしに動きます。
はじめは「11日目」とか「402日目」とかいう数字を必死に覚えないといけないのかと追っかけましたが、大体分かっていればいいということに徐々に気づきます。
ジョセフ(=トム)の喜びや憔悴ぶりで大体分かってくるというのか実際ですが。
どうして「やられた」と思ったのか?
映画の冒頭で「人間には二通りのタイプがいる。男と女だ。」と言ったようなセリフがありますが、この映画を観て「男には二通りのタイプがいる。トムのようなタイプか、それ以外だ。」と思いました。
そして、トムのようなタイプは多いんじゃないかとも。
僕もトムと全く同じような経験をしたことがあったのです。
恋人になることを拒む女性と、完全に恋人のような一時期を過ごしました。
僕が、この関係は「恋人だよね」というカテゴライズをしようとすると猛然と拒まれました。アイタタタタタタ。
思い出しても胸が痛い。
当然、映画を観ている最中も胸が痛い。イタタタタタタ。
僕と違って、トムにはハッピーエンドを望みましたが・・・。
おっと、ネタバレそうだ。(もうバレてるか)
「トラウマ映画」というのがありますが、この映画は「トラウマ掘り起こし映画」でした。そんなジャンルはないと思いますが。
ハマる人はハマる。理解できない人には全く理解できない。そんな映画です。
万人にはお勧めできません。