6.アメタ物語 〜序章・モリモト編〜

 全身に暖かい海水の感触をおぼえて目を覚ましたモリモトは、自分が置かれている状況を把握すべく過去の記憶にその答えを見つけようと記憶のスクリーンに映る由無し言を噛み締め味わっていた。しかし、今もってモリモトの今の状態を類推できるような記憶には行き着いてはいない。

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