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それを私は、否定できない

renal summer と言うアプリの感想です。

私は、腎機能が落ちた犬の腎臓になるアプリをプレイしました。

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ゲーム画面はこんな感じです。

ところで、私は犬と一緒に暮らしています。

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この子です。今年でまだ4歳の柴犬。

大の犬嫌いだった私を、「柴犬の可愛さで世界が滅亡する!!!」と訳の分からない発言をさせる程の犬好きにした、世界一可愛い不思議な子です。

そんな私は、めっきり犬関係の感動モノに弱くなってしまいました。

そんな中リリースされたこのrenal summer というアプリ。決まった結末に行くのが見えていたので、インストールを躊躇いましたが、少し思う所があって、結局プレイをし始めました。

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犬の腎臓は日に日に悪くなっていきます。

それと同時に、私もまだ近くはない現実で、いつかは私の柴犬と別れなければいけないと、身につまされる思いでした。

何にも終わりはある。頭では分かっているけれど、感情が追い付かないとはこの事で。でも私は、犬と別れる時に、自分が正気でいられるか、自信がありません。

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ネタバレになるので、詳しい内容は控えますが、このゲームに出てくる、犬の家族のお爺さんも、多分私と同じ感情で、そして『その環境があったから』、静かに、あの選択をしてしまったんだと思います。

側から見れば、もしかしたら、正気ではない選択かも知れません。色々感想を見たところ、やはり賛否両論でした。

でも私は彼を責める事はできません。なぜなら、私も同じ立場なら、同じ選択をしたからです。

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所謂、真エンドまで見たのですが、丁度その時柴犬が私の所へ来たのも相まって、嗚咽する程泣いてしまいました。柴犬は面食らってましたけど。

あのエンドが、例え人間側のエゴでも、私はそれを否定できない。でもあのエンドは本当のハッピーエンドなのか、犬の幸せとは何なのか、それを考えて、涙がどうしても止まらなかったのです。

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犬は口がきけません。だからこそ、犬の幸せって何だろう、と考えてしまいます。

いつか来る私と柴犬の未来と、考えさせられる結末をくれたこのアプリをプレイして、良かったと思いました。

この涙の勢いそのままに柴犬を抱きしめた所、かなり嫌そうな顔をして逃げられたので、ここで終わろうと思います。

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ではまた。

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