保科眞智子

保科眞智子/グローバル茶道家。茶道裏千家教授。茶名宗眞。ロースドルフ城古伊万里再生プロ…

保科眞智子

保科眞智子/グローバル茶道家。茶道裏千家教授。茶名宗眞。ロースドルフ城古伊万里再生プロジェクト発起人/代表。著書『そのまま あるがまま as it is 暮らしにおちゃを。』光村推古書院、『英語DE茶の湯〜こんなとき、どうする?!〜』淡交社。三児の母。東京都在住。

マガジン

  • おうちDE茶の湯-いま伝えたい茶道の魅力

    コロナ自粛でステイホームしている皆さまへ。心を整え、笑顔で過ごすための、裏千家教授・バイリンガル茶道家による茶の湯エッセイです。私もテレワーク、そして3人の子ども達のママもしているので、巣ごもり生活のストレスにさらされています。でも、日々お抹茶をいただくことで心身のバランスを保っています。茶道をされる方も、未経験の方も、いますぐ実践できる「おうちDE茶の湯」をシェアします。

最近の記事

読了メモ〜「海を渡った古伊万里」的視点から

Book Cover Challenge Day2 The Hare with Amber Eyes A Hidden Inheritance 琥珀の目の兎 エドマンド・ドゥ・ヴァール 史実は小説より奇なり。この本は、私が東京の茶会にて、ウィーン郊外の古城に眠っていた古伊 万里の陶片と出会ってしまい、そのロマンと悲劇のストーリーに光を当てるべく奔走していたと き、ある方から勧められた全英No.1のノンフィクションだ。(古伊万里再生プロジェクト www.roip.j

    • 共感が生むもの

      「世界の文化は、まるで花の蜜を吸う蝶🦋のように、各地にて影響しあい、美しい文化の花を咲かせるの」。そう教えて下さったのは、大の親日家でお茶を愛する前ヨルダン大使夫人のマダム・シーファでした。 古来中国で、竜門という急流を登った鯉は龍になるとされ(登竜門)、出世魚として親しまれたことから意匠となった、こちらの荒磯緞子。 厚地で光沢のある高級な織物として知られる裂地「緞子(どんす)」。茶道では、やきもののお茶入に着せる仕覆などが有名ですが、その語源は、遠くシルクロードを渡って

      • ウェビナーのお知らせ

        English follows. 【チャリティ・ウェビナー開催のお知らせ】 Charity Webinar : Introduction to Japanese Tea Ceremony and Yoga for Wellbeing 久しぶりに「茶蓮 ヨガと茶の湯の会」を催します。今回はTOKYO LUXEY社ご協力のもと、初めてオンライン世界配信でお届けします。 日時:5月31日(日)10:00〜11:00(日本時間) 使用言語は主に英語(たまに日本語)、参加費は無料、

        • おうちDE茶の湯④ - 自然と共生する

          自然と折り合ってきた日本の文化には、ひと、そして環境との共生の知恵があります。これは世界に発信する価値のあるものだと考えています。受け継がれてきたお茶の点前には、自然の力を借りなければ、お茶の一服もままならなかったことを気づかせてくれます。今日は、自然と共生することについて綴ります。 「茶の湯とは ただ湯を沸かし 茶をたてて 飲むばかりなるものと知るべし」 - 利休百首 千利休が茶人の心得として残した百首の冒頭に、このような和歌があります。礼儀作法やお点前の所作など

        読了メモ〜「海を渡った古伊万里」的視点から

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        • おうちDE茶の湯-いま伝えたい茶道の魅力
          5本

        記事

          おうちDE茶の湯③-小さな幸せの見つけ方

          茶道を学ぶ方も、まったく縁のなかった方にも、今こそ出会っていただきたい茶の湯から得る大切な気づき。今日は、巣ごもり生活は茶室に似ている?!ステイホーム中もこころ豊かに過ごすための「小さな幸せの見つけ方」について綴ります。 巣ごもりで気づいた小さな幸せ 突然始まった外出制限。長丁場になることを覚悟したあたりから、いつもよりも五感が冴えることに気づき始めました。食材の香りや味など、特に食べ物に関して、いつも以上に感じられるようになったのは、私にとって小さな幸せの発見です。 こ

          おうちDE茶の湯③-小さな幸せの見つけ方

          おうちDE茶の湯②-食べ物をいただくということ

          ごきげんよう。裏千家教授・バイリンガル茶人の保科眞智子です。 「おうちDE茶の湯」では、茶道をされていない方にも気軽に取り入れて頂ける茶のこころをお伝えしています。今日は「いただきます」という言葉と、そこに込められる感謝の気持ちについて綴ります。 こころとカラダに栄養を 先の見えない巣ごもり生活。不安な日々を過ごされている方も多いと思います。家にいる時間が長いと、三度の食事がすぐやって来る気がします。これからのことを考えると気持ちはそわそわ不安なのに、なぜかお腹はちゃんと空

          おうちDE茶の湯②-食べ物をいただくということ

          いま伝えたい、茶の湯のちから

          皆さま、はじめまして。裏千家教授の保科眞智子と申します。バイリンガル茶道家として外国人に英語で茶の湯の心と日本文化の魅力をお伝えしています。2018年に著書「英語DE茶の湯 〜こんなとき、どうする?!〜」(淡交社)を上梓しました。現在は3人の子供たちのママをしながら、東京都心で裏千家の茶道を30年お稽古しています。 このnoteについて いま世界は未曾有の困難に直面しています。見えない敵との闘いで、平和な日本が一変しました。 千利休が茶の湯を大成した時代は戦乱の世。そ

          いま伝えたい、茶の湯のちから

          おうちDE茶の湯①-感謝というスキルの本当の意味

          皆さま、ごきげんよう。バイリンガル茶道家の保科眞智子です。東京を拠点に、外国人や日本の若い世代に茶の湯のこころと日本文化の魅力をお伝えする活動をしています。 この長くて辛い巣ごもり自粛を笑顔で乗り切るために、皆さんの日常が少しでもこころ穏やかであるために、茶の湯エッセイを綴ります。 内容は、私が茶道をとおして気づいた大切な教えです。どなたでもすぐに実践していただけることばかりですので、茶道経験は問いません。ぜひ続けて読んで頂けたら嬉しいです。 今回は、「感謝というスキルが

          おうちDE茶の湯①-感謝というスキルの本当の意味