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12年越しの箴言

「誕生日を迎えられるとも当たり前のことじゃなかとよ。周りの人に感謝せなんたい」

誕生日を迎えるたびにこの言葉を思い出す。幼なじみの友人の母親に16歳の誕生日で言われた気がする。当時の僕は10代特有のトゲが見え隠れしていたのかもしれないし、反抗期によくある、家族の前で表情の変化が乏しい青年だったのかもしれない。きっとこんな言葉をかけたくなる見てくれをしていたのだろう。実際これを聞いて「説教くさい言葉だなあ」と思っていたが、10年以上経って沁みわたる。

1/24。今年も無事誕生日を迎えることができた。

2024年は、僕の生まれた1996年とカレンダーがまったく同じだそうだ。そして、28年前と同じように24日周辺が熊本ではとても寒いらしい。雪の積もるホワイトバースデー。

いい歳して誕生日にはしゃぐのもどうかと思うが、「誕生日だから」という理由で世界の解像度も彩度も上がる自分はお得な性格だと思う。好きなバンドが今日新曲を配信開始したのも、サッカー日本代表戦があるのも、自分にはなんら関係がないが「誕生日だから」でいい気分になれる。

自分への誕生日プレゼントとして買った新しいアウターと、妻からもらった新しいリュックをからって(あえて熊本弁)、仕事へ向かう。大過なく過ごせますように。

普段人に「誕生日おめでとう」を言いまくっているが、今日くらいは受け取る側に回って素直に喜んでいたい。28歳もどうぞ、よろしくお願いします。

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