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ポーチュラカ

近所の遊歩道で、ただいまポーチュラカが満開です。

スベリヒユ科スベリヒユ属。ハナスベリヒユ(Portulaca umbraticola)の亜種の交配種とされています。

寒さに弱いため、一年草として扱われることも多いものの、多年草です。

花びらは5枚。八重咲もあります。

雌しべの柱頭が裂けています。それもまた、きれい。

通勤途上、6時過ぎに撮った時には、花の中にかなりの確率で蟻がいました。

別の日。炎天下の午後には蟻はまったくおらず、かわりに彼らが飛び回っていました。
虫によって、活動時間帯が違うのでしょうか。

花が咲いた後、花びらの残骸の下から

緑の帽子のような部分が出てきます。
三つ並んだ右側にご注目。
ここが茶色くなると、外れて、中から種が出てくるそうです。
なんとか種を見たいと思い…

虫取りの子供達しかいない遊歩道を、かなりねばって探しました。

が、結局、種が入っている姿を見つけることができませんでした。

ポーチュラカは、おしべとめしべの高さに差があり、受粉しにくくなっています。

また、もともと種ができない不稔性の品種も流通しているそうです。
うちの近所に咲いているものも、この手の品種なのでしょう。

種ができないってこういうことか…。
歩き回ってようやく理解した事実でした。

ところで、ポーチュラカ(Portulaca)の名前の由来は、入口を意味するラテン語のportula。花のあと、実の上半分の蓋が取れて、口が開いたように見えることからつけられたそうです。

Etymology
New Latin, from Latin, purslane, from portula, diminutive of porta gate; from the lid of its capsule

Merriam-Webster “Definition of PORTULACA”

なんと、あんなに探して見つからなかった種ができる部分が、名前の由来だそうです。

じゃあ、種ができない不稔性の品種はポーチュラカと呼んでいいの?とチラッと考えてしまいました。

おまけ

帰ってきたら、地域猫さんも暑さで溶けていました。

君だね?
この間うちに、ネズミのお土産を置いて行ったのは。

おまけ2

みたまさおみさんが、近縁種のスベリヒユを食べることにチャレンジされていました!


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