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信濃川 2 河川敷の植物

小千谷への旅、前回の続きです。

信濃川の川べりでよく見かけた植物を、まとめてご紹介します。

キリ
大きな葉が遠くからでも目立ちます。
初めて小千谷に来た時に、この木のことを知らず、植物好きの義母に教えてもらいました。娘が生まれたら、庭に一本植える、という話もその時に聞きました。キリは成長が早いため、お嫁入りの時に、箪笥にして持たせるというわけです。

チガヤ
故郷を想うよすがとして、万葉集に詠まれています。

浅茅原 つばらつばらに 物思へば
故りにし郷し 思ほゆるかも

大伴旅人
    

シロバナシナガワハギ
白花品川萩。物流の中心地、東京都品川の地名に由来しています。
こんなところで、東京都内の地名に出会うとは。

ヤハズソウ
葉を引っ張ると、葉脈に沿って、矢筈※の形にちぎれることに由来します。

ヤハズソウの矢筈は羽の部分ではなくて、その後ろの矢のお尻部分、矢を弓につがえるときに、弓弦を矢に「はめる」溝・切れ込みの部分の事でして、現代の弓道は競技なので矢筈の切れ込みは「平行」なのですが、昔の実戦用の矢、「征矢(そや)」では急いで・見ないでも矢をつがえられるように大きく開いていたワケで、その形なワケです。

こぢんまりさん


クローバーのように3枚セットで葉がつくため、英語名はjapanese clover。
紛らわしいことに、写真では、本物のクローバーも混じっていますが…。

セイヨウオオバコ?
葉の形から、オオバコの仲間だと思いますが、よく見かけるオオバコより穂が随分長いです。

セイタカアワダチソウ?
花が咲いていない姿をしっかり見たことがなく、セイタカアワダチソウかも、と気づくまでに、かなり苦戦しました。
ちなみに、この写真を画像検索すると、ローズマリーがヒットします。
便利な画像検索も、栽培種でない植物名の特定にはうまく使えないことがあります。

アカツメクサ

ブタナ

シロツメクサ、ヒルガオ、スギナ

見知った植物、そうでない植物。
知らない土地の植生を観察するのは楽しいです。

まだ続きます。

おまけの話

キリの葉の大きさが視覚的にわかる記事を、かえるさんが投稿されていました。ちょっと楽しいクイズつきです。

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