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【資産運用】確定申告を経て思うこと #61

こんにちは、ちゃぴのすけです。

確定申告の時期ですね。
私は住宅ローン減税の初年度以来、2度目の確定申告を行いました。

FP2級試験の勉強ともかぶり、色々と実務レベルでの学びもありました。
一方で、これは知らなかった、ちょっと損?しちゃった、今後の資産運用もどうしようか、と色々思うところもあり、現在ポートフォリオを再構築しております。

本日は、確定申告を経て考えたことを備忘録的に残しておこうと思います。

確定申告を行った理由

ぶっちゃけ、私は確定申告を行わなくてもいい側の人間です。
高所得者でもなければ、副業もしていませんし、医療費もかかっていません。2か所から給与収入がある訳でもないです。
ただ、2021年はふるさと納税を6自治体以上に行い確定申告を行おうと、ついでに外国税額控除も初めて行ってみようと思い、最初から確定申告を行うつもりで1年を過ごしました。

私の知識不足ではあったのですが、結果的に確定申告では税金の還付ではなく、6000円ほど追納の必要が発生してしまいました。

6400円の追納が発生

なので、今日はなぜそうなってしまったのかを主に書きたいと思います。

雑所得の申告が必要

「雑所得が20万円以下であれば確定申告は不要」
この事実は資産運用界隈ではよく知られたルールかと思います。
私もこの点は以前から認識していましたし、投資していた暗号資産についても20万以下の利益に抑えるよう意識していました。

結果的に昨年4月に利確した際は、13万円ほどの収益で終了しまして、税金もとられず儲かった儲かったと高をくくっていたのですが…

確定申告を行う場合は20万円以下の雑所得も全て申告が必要、という事実をこのタイミングになって知ることになりました。
いやはや無知は怖いものです。
13万円の利益はちょっとした金額ですので、数千円レベルで所得税が発生します。今回の追納は主にこの利益によってもたらされたものでした。

※まぁ、納税は国民の義務ですからね。嫌々やるというより、やらなければならないものなので、納得はしています。
※ちなみにこれは所得税の話で、住民税は金額に関わらず申告が必要です。

外国税額控除の考え方

もう一つは外国税額控除についてです。
外国税額控除とは、日本国内の居住者が外国株式等の配当を得る際に、日本国内での税金と外国内での税金(米国ならば10%の所得税)が徴収されていますので、外国所得税の一部を取り戻せる制度です。

…というくらいしか私も認識していなかったのですが、ではいくらくらい戻ってくるのか、という点はちゃんと認識しておくべきだったな、と反省しております。

まず、外国税額控除で控除可能な限度額は国税庁HPの記載を引用すると以下の式で求められます。

所得税の控除限度額=その年分の所得税額×(その年分の調整国外所得金額/その年分の所得総額)

これだけだと分かりにくいので凄くざっくりと数字を当てはめてみます。
例えば、その年のすべての所得総額が600万円、そのうち外国株式等の配当で得た金額が100万円、その年の所得税を60万円としてみます。
 その年分の所得税額:60万円
 その年分の調整国外所得金額:100万円
 その年分の所得総額:600万円
この場合、所得税の控除限度額は
60万円 × (100万円/600万円) = 10万円
と導かれます。
つまり、所得税がそもそも少なかったり、年収に対して外国株式等の配当金額が少なかったりすると、そもそもの控除限度額も低くなってしまうわけですね。

そして、もう一つ盲点だったのは、「その年分の所得税額」というのは各種控除を行ったあとの金額として計算されます。

(注1)「その年分の所得税額」とは、配当控除や住宅借入金等特別控除などの税額控除、災害減免額を適用した後の所得税額をいいます。

国税庁HPより抜粋

私の場合、この部分が非常に「イタタ…」という点でした。
というのも住宅ローン減税で数十万ほど既に還付されていますので、「その年分の所得税額」が既にかなり少ない値になっていました。

2021年は外国所得税で1万円ほど徴収されていたのですが、結局控除できたのは3000円弱でした。

控除できた外国所得税

結構な手間がかかる割には、割に合わないなぁ、と感じてしまった部分でもあります。
一言で言うならば住宅ローン減税との併用だと、総所得のうち相応の割合が外国株式の配当等でなければ、ほとんど控除されない、ということですね。

私はまだまだ資産形成期ですし、もともと配当や分配金収入をそこまで重視していないのですが、外国税額控除についても考えさせられる結果となりました。

確定申告を経て思うこと

確定申告を経て思うことをまとめると、以下のようになります。
・(今後も確定申告するなら)雑所得は発生させないに限る
・外国株式に投資するメリットが感じにくい
というあたりでしょうか。

外国株のETFは経費率が安いものが多く、その点はメリットなのですが、分配金の10%が余計に徴収されますし、ドル転や購入手数料を考えると、結構な手数料(コスト)が発生しているな、とも感じます。
※楽天証券では米国株式の購入手数料は0.495%かかりますし、ドル転で片道25銭のスプレッドも発生します。そう考えると大きいですよね。

コストの発生は、私の投資方針と反しますし、できる限りその点は省いていきたいところです。

これらを踏まえて、現在ポートフォリオの各銘柄の刷新を少しずつ進めています。具体的には、東証上場の外国株式、外国債券連動ETF等です。
多くの銘柄が購入手数料0円で、経費率が安いものも多いです。何より外国所得税の二重課税を自動で対応してくれることは大きなメリットではないでしょうか。

このあたりはまたnoteにまとめたいな、と思っています。

それでも確定申告は楽しかった

こんなこと言うと奇妙に思われるかもしれませんが笑
私は確定申告という作業自体は結構好きです。
もちろん手間はかかりますし、難解な説明を理解しなければならにことも多く、大変ではあるのですが笑

ただ、私はどのように所得が計算され、どのように税額が算出されるのかの流れをたどるのが面白かったです。
さらに言うと、今年はぜひ還付金が発生するようにタックスプランニングしたいな、と色々と妄想を膨らませています。

ということで、今年もふるさと納税頑張って、たくさん寄付したいと思います。

本日は確定申告を行って感じたことをつらつらと書いてみました。
確定申告の方法について解説しているサイトは多いのですが、案外細かい算出方法や盲点になりやすい点に触れているサイトって少ないんですよね。

もし何かしら参考になる点があれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは。

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