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【書籍紹介】マンガ お金は寝かせて増やしなさい #50
こんにちは、ちゃぴのすけです。
本日は久しぶりに書籍の紹介となります。
マンガ お金は寝かせて増やしなさい
インデックス投資家のバイブルと言っていい水瀬ケンイチさんの「お金は寝かせて増やしなさい」のマンガ版です。先日12/16に発売されたものを早速拝読しました。
そこまで分厚い本ではないですし、私は二日に分けて読みましたが、集中すれば一日で読了も可能でしょう。伝えたいことはタイトルの通りですが、マンガとテキストを交互に織り交ぜながら、想像以上に非常に充実した内容となっています。
初心者だけでなく中級者にも勧めたい
「インデックスのほったらかし投資が最適解なんてもう知ってるよ」
そんな声が聞こえてきそうで、私も最初はそんな気持ちもありつつ読み始めた本でした。
けれど、中身は本格的です。
確かに既知の内容もそれなりにありましたが、リスクについてかなり詳細に書かれていた箇所は、中級者であっても非常に参考になるのではないでしょうか。日本国債を勧められていることからも地に足の着いた運用を勧められている印象で安心感があります。私も日本国債をPFに加えている一人ですので、ちょっとほっとした気分になりました。
リスク許容度の測り方
「投資は自分のリスク許容度の範囲内で行うべき」
既にあらゆるところで語られている投資原則の一つですが、ではリスク許容度ってどうやって把握すればいいの?ということに言及した書籍やインフルエンサーって意外と少ないと思います。
私も様々な本を読んできましたが、こちらの書籍は分かりやすく誰もがとっつきやすい方法で書かれていますので、その点とても参考になるのではないでしょうか。リスク…つまり標準偏差の話ですので、数学的で少し倦厭される方もいるかもしれませんが、基本的なことが簡潔に記載されていますので、分かりやすいと思います。
世界的な名著の内容を日本人向けにコンパクトに理解できる
世界的な名著、例えばジェレミー・シーゲル氏の「株式投資」「株式投資の未来」やチャールズ・エリス氏の「敗者のゲーム」、そして水瀬さんが影響を受けたというバートン・マルキール氏の「ウォール街のランダムウォーカー」といった世界的な名著を読んだ方からすると、少々物足りなく思うかもしれませんが、これらの名著は読破するにもそれなりに時間と労力がかかります。そして、あくまで米国人向けです。
これら名著のエッセンスをコンパクトに、日本人向けに、かつすぐに手が付けられる(←これ大事)ようなイメージしやすい内容でまとめられている本です。
恐らくたくさん書評が出ると思いますので、簡単ですが、私が良いなと思う箇所をまとめてみました。個人的には初心者~中級者の方、既にインデックス投資を始めていても改めてその投資法の復習をしたい方、これから投資を始めようと思っている方等、幅広い層にお勧めしたい本です。
本当の暴落をまだ知らないということ
コロナショック以降、稀に見る強気相場が続いています。twitterを眺めていてもレバレッジ等リターンを追い求めている方が多いように思います。それはそれで構わないと思いますし、個人の自由なのですが、大切なことは、暴落が起こっても市場に居続けることができるか、であることを改めて再認識させられました。
今の内に、自分自身のリスク許容度を把握し、市場が好調なうちに、適切なアセットアロケーションを構築しておくこと、本書の内容は最初から最後まで非常に共感できるものでした。
先人たちに感謝したい
改めて、水瀬さんには、このような著書を出版いただいて感謝申し上げたいと思います。(億り人おめでとうございます)
特に、第6章で公開されている20年の実践記はとても興味深く拝見しました。リーマンショック時から含み損の状態で4~5年過ごされているようで、そこでも愚直に積立を続けた結果、2013年以降の強気相場で大きく資産成長されたのだな、と思います。
コロナショックではS&P500はわずか数か月で元の株価に復活しましたし、ここ数年で投資を始めた個人投資家は本当の暴落をまだ経験していない、と言えるのかもしれません。
含み損の状態で数年耐えられるだろうか、と考えると私は少々自信がありません。ただ、もしそんな暴落が訪れたら、この本を手に取り、20年の実践記を再び拝見したいと思います。
最近の恵まれた投資環境
最近の投資環境は恵まれているとよく言われます。
信託報酬の安い投資信託の登場や、外国株式が特定口座で取引できる等色々な改善が進んでいるようです。
我々は以前と比較しても性能のいい(燃費効率の良い)船があり、先人たちの歩んだ航海図を既に持っていることになるのですから、恵まれていますね。
そして、投資はあくまで手段であって、大切なことはインデックス投資によって生まれた余暇で、有意義な人生を過ごすこと。
お金を寝かせて増やすことは手段で、大切なことは人生を楽しむことだと、水瀬さんの一番伝えたいことはきっとここなのだろうなと、読み終わって思いました。勝手な個人的解釈ではありますけどね。
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さいごに
さて、今回でnote50記事を執筆しました。
note50記事執筆は今年の初めに立てた目標です。おかげ様で無事達成することができました。
50記事まで到達すれば、noteは止めようかと思っていたのですが、これからも続けていきたいと、今は思っています。
アウトプットは最高の学習だと思います。
実体験に基づいた資産運用の気づきや学び、その他人生論等、マイペースに執筆していきたいと思いますので、もしよければ引き続きご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
皆様の投資ライフが有意義なものになりますように。
それでは。
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