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動画生成AI『Runway Gen-2』でつくるPR広告風動画


概要

AIブームの流れにのり、動画生成系のAIツールも次々に出てくるようになりました。その中でも、テキストプロンプトを打つだけで動画を生成することができる『Runway Gen-2 (Text to Video)』は、特殊な環境がなくとも誰でも試せる手軽さが魅力です。Runway Gen-2を活用してどんな動画を作り得るのか、プロダクションやクリエイターの観点から実験的に制作した事例を紹介します。

制作事例

1.日本の観光PR風ビデオ

レトロなテイストで表現した日本の観光PR風ビデオ

2.企業PR風ビデオ

フラットでカラフルな雰囲気のフラットイラストを使った企業PR風の動画

3.飲料CM風ビデオ

虎とジャングルをモチーフにした、アルコール飲料のCMをイメージした動画

4.化粧品CM風ビデオ

女性向けの華やかな雰囲気をテーマにしたコスメのCMをイメージした動画

利用ツール

今回の動画制作では、Runway のほか様々なAIツールを活用しています。ナレーション原稿やコピーテキストはChat GPT、ナレーションはAI音声合成を利用し、最後の編集のみ人間の手で行っています。

ナレーション原稿:Chat GPT
ナレーション音声:Eleven Labs
BGM:MusicGen
アップコンバート:Topaz Video AI
編集:Davinci resolve 

動画生成AIのポテンシャルと将来像

Text to Videoがもたらす将来とは

いずれの事例も、基本構成から編集まで、制作時間はわずか数時間ほど。プロンプトと編集の工夫で、雰囲気ある動画を超短時間で制作することができたことは驚きでもあり、未来を感じるワクワクする体験となりました。また、技術発展段階ゆえに生まれるAIならではの味のある不可思議なモーション感も、ある意味で魅力的と言えます。

動画制作がこれほどライトな感覚のワークフローになれば、必要とされるスキルセットにも変化が起こり、新たなクリエイターカルチャーが生まれてくるかもしれません。

現時点で作れるもの

一方、実際に使ってみると、想定外の絵や違和感ある形が出力されることも多くあり、現時点でプロダクションレベルの高度な作品を意図して作ることは困難です。また、Gen-2のText to Videoは1カットにつき4秒しか生成することができないなど制限もあり(2023年8月時点)、カット編集の妙で繋いでいく必要があります。

しかし、Runwayのアップデートは非常に頻繁に行われており、動画の生成精度は5~10年かけてどんどん上がっていくことが予想されます。適宜ツールの進歩を定点観測しながら、活用手法や未来予測をアップデートしていきたいと考えています。

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