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武田吉晴『Before The Blessing』

素敵な音楽のセレクトCDショップmore recordsさんが紹介していて気になった【Yoshiharu Takeda(武田吉晴)】さんの音楽。

【揺らぎ、流れ、輪郭をあらわす幻想の音楽】という文言で心を掴まれますね。
久しぶりにCDを購入しました。
音に丸みと柔らかい毛並みがあって温もりを感じます。室内をゆっくりとかきまぜる心地良い至福の音楽です。

なんだか「諸行無常」を感じましたよ。全てが流動的で、変化して消滅しては生まれて、移ろいでゆく感じ。
この世にある目に見えない神秘をどうしてこんなに絶妙に表現出来るんだろうって不思議に思います。

例えば、渡り鳥がどうして 北↔南の長距離を目的地まで迷わず飛び続けることができるのかって話で、
鳥は磁場を目でみることが出来るのかもしれないと言われているように、
武田さんも一般には目で見えないものが見えてて、それにコードやメロディーを沿わせてるのかなぁなんて思ったりしました。

前作『aspiration』もとても良くて
ゆっくりまったりしてるのに、ワクワクする仕掛けのある作品でした。
ジャズマナーに沿った音楽の道を歩いてると、左右から様々な花や木々や動物が「やぁ」とひょこっと顔をだして来る感じがして、すっかり心地よく楽しい気分になります。

民族楽器もよく使われていて、どこか温もりを感じる有機的な質感にホッとするんです。

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