【たわごと#47】不毛な議論が無くならない
議論ってなんでやるんだろうと思う事がある。長い時間議論した結果、良い答えが出たなんてのは見たことも無いし、聞いたことも無い。それなのに仕事の多くの時間を割いているのが会議、打ち合わせ。多くの人が無駄だと思ってるのに、なかなか無くならない。働き方改革の為にも議論の効率化は必要じゃないかって思うんだけどな。
議論する目的は、予算やルールといった、何か大きな方針を決めることが多いと思う。三人寄れば文殊の知恵なんて言う言葉もあって、一人の考えだと偏りがあるから、みんなで話し合えばバランスが取れて最適な答えになるし、責任も分担できる、というのが目論見だろう。
ただ残念ながら、なかなか目論見通りにはならない。色々理由は考えられる。まずは議論する内容は答えが無いものだからだろう。りんごとミカン、どっちが美味しいかなんてのはいくら議論しても答えなんて出るわけが無い。そもそも美味しいというのはどういう事か、なんて話になると永遠に終わりが見えなくなる。
次に、誰かが叩き台を出して始まる議論の場合だ。みんなが意見を持ち合うスタイルと違って、これだと言いたい放題になってしまって答えが出ない。機嫌に責任を持たない人が、思いついたことを言うだけでは、これも永遠に答えが出ない。しかも提案者が嫌いな人だったときに、こいつの提案なんて絶対通さない、と全く関係の無い私怨で議論してしまう事があると、もうお手上げだ。
趣味の世界で、永遠に答えの無い議論を続ける答えのはもちろん問題ない。むしろその楽しさも分かっている。問題は議論の為に多くの人件費と時間を費やしている場合だ。そもそも未来のことなんて誰も分からないのに、誰もが自分は未来が分かっているとばかりに自論を突き通してばかりで、人の話なんて聞かない。こんな議論を何とかしたい、と思うのだが、どうにも答えが見つけられないので、今はこういう議論には関わらないように気をつけている。有益な議論に出会えることを信じながら。