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【映画の感想#11】リチャード・ジュエル

実際にあった話ということで、予告を見て面白そうだったので見てきた。1996年、オリンピックが開かれる直前に会場付近の公園で起きた爆発事件。会場付近で警備していたリチャード・ジュエルは、爆弾を発見して周りの人達を避難させた事で一躍時の人となったけれども、一転容疑者となりFBIやマスコミから追われる立場となった。

この爆破事件は当時日本でもニュースになったのを覚えているけど、こんな出来事があったのは今回初めて知った。どれだけ脚色されてるか分からないけど、FBIも結構際どい取調べをしたり、マスコミの記事や取材もなかなかエグい。途中実際の映像が出たりして、なかなかリアリティあって面白かった。

作中で女性の新聞記者がFBIに体売ってネタを貰うシーンがあって、ノンフィクションなので実在する新聞社と新聞記者なのに大丈夫なのかなと思ったら、やっぱり新聞社から猛烈に抗議されたみたい。映画側も、あんたらの誤認逮捕のせいで起きたんだけどね、って感じで返すのがアメリカらしい。

それにしても警察も敵になると恐ろしいね。無関係な立場なら限りなく疑わしい人なら、徹底的に調べて欲しいと思うけど、ターゲットになったら隙を見せないように徹底抗戦しなきゃいけない。まさにそんなFBI戦いがこの映画で描かれていて、FBIが色々と証拠を作り出そうと画策してくる。必ずしもFBIが全て悪いとも思えず、なかなか考えさせられた。

一方的に誰かが悪いという視点になっていないのは、なかなか良かったと思う。監督はクリント・イーストウッド、89歳。まだまだ衰えは見せていないのが凄い。

#映画 #感想 #リチャード・ジュエル

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