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四君子

中国から伝わった柄で、四君子というものがあります。「蘭・梅・菊・竹」の四種類です。「君子」とは人徳、学識、礼儀に優れた人のことを言い、この四種類の花は君子にふさわしい高貴な草花であると言われています。林和靖(中国北宋の詩人)は梅を、陶淵明(中国六朝時代の詩人)は菊を、黄山谷(中国北宋の書家・詩人・文学者)は蘭を、蘇東坡(中国北宋の政治家・文豪・書家・画家)は竹を愛したと言われます。「蘭」は、香りが高く気品があることの象徴。
春を表す。
「竹」は、まっすぐに伸び寒さや風などにも強い忍耐と実直さの象徴。
夏を表す。
「菊」は菊慈童の逸話にもある長寿をあらわす花。それでいて、野辺に咲く身近な花である。慈悲深さの象徴。
秋を表す。
「梅」は、寒さに耐え春になると可憐な花を咲かせる。忍耐と優しさの象徴。
冬を表す。
それぞれに君子にふさわしい姿を備えた草花であるということです。


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