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ムスビ眉なし口開き


七段飾り

お雛様の七段飾りの二段目。お雛様に仕えているのが三人官女です。女の子の身代わりをしてくれるお人形なので、魔除けの意味のある赤い着物を着ていることが多いです。

七段飾りのお雛様はすべて違うお顔をしていると言われます。
こちらの三人官女とも違う顔をしていて「ムスビ」「眉なし」「口開き」と言われます。

眉なし

真ん中の官女は「眉なし」で眉毛が剃ってあったり、お歯黒をしていたりします。眉を剃っていたり、お歯黒をしているのは結婚している証。三宝を持っています。三宝にはお酒を受ける盃がのっていたり、島台といってお祝い事に飾る松の木や岩などがのっている飾り物を持っています。この官女は、結婚して「よく仕えること」を表しています。

口開き

向かって右側に立っている官女は口を開いているので「口開き」と言われます。
長柄銚子を持っていて、この銚子で盃に直接お酒を注ぎます。
口を開けて微笑んでいることによって「笑顔を絶やさないこと」という意味が込められています。

ムスビ

向かって左側に立っている官女は口を閉じているので「ムスビ」と言われます。
持っているのは銚子や提子(ひさげ)というもので長柄銚子の中のお酒が減ったときに継ぎ足す道具です。
口を閉じていることによって、余計なことを言わないで「静かにしていること」という意味がこめられています。
三人官女は良妻賢母の見本を表しています。


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