甘柑荘 雛の呈茶席
昨日小田原板橋の甘柑荘における「雛の呈茶席」が無事終了いたしました。
甘柑荘も地元を中心とした方々に広く知られるところとなり、また小田原雛道中のイベントにより内野邸武功庵さんからの回遊でご参加の方や、古民家を愛好し甘柑荘をぜひ見学したいという方から無持菴ファンの方まで、広く様々な方のご来席をいただき、賑わった1日となりました。
流泉庵時代に英勝寺にいらして下さっていたお客様が久しぶりにと慣れない小田原で、道を探しながら、わざわざお訪ねくださった感動的な再会もございました。
三淵忠彦氏は戦後小田原に移り住んだ松永耳庵氏とも深い交流を持ち、その著書には一緒に鎌倉の茶会に参加したり、茶室の普請に一緒に立ち会うなど、耳庵氏は慣れない小田原の生活で地元に明るい三淵氏を頼りにしていたのではないかと感じております。
今回の呈茶席は寒さの名残にと筒茶碗を用いて点前をいたしました。花は甘柑荘の庭にひっそりと咲く白侘助と木瓜を用いてみました。
菓子は両口屋是清の干菓子とお口直しの源氏香にちなんだおかきでした。
これからも甘柑荘が多くの方々の拠り所となるよう、微力ながらお手伝いを続けたいと思います。