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茶事懐石の道具

足りない懐石道具を買い揃えたいと思うが、迷って決められない。

必須は、湯桶と湯の子すくい
それから、杉八寸、箸
できれば、飯器と杓子、通い盆、小吸物椀

幸い、輪島塗の懐石御膳五客揃(五種類の椀と御膳のセット)が我が家に残されているから、それは大いに活用している。曾祖母はどれくらい利用したのか。どうやら五客分全てを一斉に使うことはなかったようだ。御膳についている足が丁寧に和紙でつつまれた状態のものが一つ二つある。おそらく納品された当時のままだろう。

オンラインでも新旧色々出回っていて、もちろん、値もまちまちで。悩む時間が惜しくなり、一気に購入したくなることもあるが。むやみに購入してしまうと後悔することにもなる。

お稽古していく中で、少しずつわかってきたこともあり、早まって買わず良かったと思うこともある。

飯器は基本的に真塗りだが、蒟醤(きんま)の綺麗な飯器を見つけてしまった。お店にあるお櫃で代用しているので、喫緊で必要なわけではない。購入するには躊躇する。宝典を見ると当流儀は真塗りと決まっているわけではないようだし。お店で使えば映えそうで、悩ましい。

ついでに検索してみた「キンマ」が衝撃的。元々は東南アジアの嗜好品、それが室町時代、日本に伝来して工芸品となっていくという驚きの変遷。


「青竹の箸」は毎回新品なのか、あの色はどうするのだろうと思ったら、なるほど塗ってあるのか……緑色に。腑に落ちないけれど、とりあえず、箸はさっさと注文しよう。

令和元年六月二十五日(2019.6.25)火曜

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