「遺影写真を撮ろう」と言っても大体聞き入れてくれないと思うのでご提案させてください
遺影写真ってそもそもなんぞや?
ほとんどの人は遺影写真の意味が分からない人は少ないと思います。
遺影写真、つまり亡くなった人がお骨になったとしても面影を残すための写真のことを指します。
実はこの「遺影写真」、お葬式をやるにあたってかなりのお悩みポイントになる事が非常に多い事はあまり知られていない気がします。
私は葬祭業を仕事としていますが、予算に合わせて祭壇を決めたりする事と同じように遺影写真を考える事も悩んでほしいと考えています。
なぜなら「その写真がその後、ずっと残る写真だから」です。
後々残る事を考えると「なんか自分の親父のイメージと違うなぁ…」ってなった時には時すでに遅しです!写真は作り直す事ができたとしても、その写真でもう一回お葬式という訳にはいきません。それだけお葬式を執り行う中での遺影写真のイメージ占有率は高いのです。
今回はタイトルにもある通り、遺影写真用の写真を事前に準備できるように、遺影写真と意識する事なく自然に残す方法をご提案したいとおもいます。(前回お話しした祖母が途中で登場します。お楽しみに。)
遺影写真の残し方
とにかく写真スタジオで撮るのです!!!
一番簡単です。本当に。マジでこれが一番。
とはいえ、なかなか「遺影写真撮りに写真スタジオ行こうぜ!」は誘いの声掛けとして難易度が高すぎるので、「三世代で集合写真撮りに行こう!」とかの方がハードル下がります。何かしら理由をつけて写真スタジオに行って写真を撮ってください。
プロのカメラマンが写真を撮るから失敗ゼロ!(現像時に違和感あったら写真屋さん側がなんとかしてくれるし)
とにかく元気な間にスマホでも良いので写真を残すのです!!!
「当たり前やんけ!」と思ったそこのあなた、甘い!
スマホで写真を撮る事があっても日常写真ばかりで「遺影写真に適した写真」がなかなか見つからない事が非常に多いです。
写真に写っている対象が正面を向いていても、逆光が酷かったり逆に壁が強すぎたりと遺影写真にするには厳しい面が出てしまう場合もあります。
な! の! で!
旅行に行った時や遊びに出かけた時など、とにかく楽しいひと時を過ごしている時のリラックスしている場面での写真を沢山撮っておくことで、「その時は楽しい思い出写真、何かあった時は遺影写真の候補に」としておくのがオススメです。
またスマホやデジカメで撮った集合写真を遺影写真の加工対象とする場合も注意が必要です。
集合写真から作る場合は加工対象である人を拡大して加工する事が一般的です。
しかし拡大した時の画像が粗いと遺影写真にした時にそのまま粗さが残ってしまう場合があります!
今後長く残っていく写真が粗い状態だと後悔が残ってしまうと思うので、集合写真を使いたい時は注意が必要です。
(前回投稿した時に登場した私のおばあちゃんですが、「遺影写真は絶対コレ!」と決めていた集合写真を使って作りました。集合写真に写っている人数が超多かった結果、超ボヤけてました!!!)
結局、加工する写真を選ぶ目安は?
この見出しは葬儀のお手伝いをしている中でよく言われる質問です。
なのでここでは簡単に3つの項目で目安をまとめておきます。
できれば単独で写っている写真を使う
集合写真の場合、対象の人の顔の大きさが親指の第一関節ぐらいの大きさがあると良い
昔の写真でも今の写真でも良いが、「この写真、あの人らしいよね!」と思える写真にする
まとめますぞ!
さて、考えられる範囲で「遺影写真」というすごく狭ーーい範囲のお話をしてきました。
今後はお葬式に関する話題は沢山することはないかもしれないですし、またぽっと出で投稿するかもしれません。
今回の投稿がこれからお葬式をする人たちに少しでも役立つことを願っています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?