自作音声番組はじめの一歩。初心者が録音編集からPodcastを配信するまで
仕事中に音楽やラジオを聴く派ですか? わたしの場合、ほぼ毎日J-WAVEを聴きながら仕事しています。
こんにちは。和樂webディレクターの鳩です。最近は酒の飲み過ぎで内臓が痛くて悲しいです。20代の丈夫な肝臓が欲しい......。
以前の記事に続いて、今日は和樂webが始めたもうひとつの音声コンテンツついてのお話です。編集長セバスチャン高木のトーク力はラジオにぴったりではないかと考えていたところ、今年の夏にaudiobookさんとpopInさんと一緒にお取り組みすることになったのが前回のダイジェスト。
▼以前公開した記事はこちら
audiobook、popInで配信している番組「和樂webの日本文化はロックだぜ!ベイベ」では、セバスチャンとスタッフのサッチーが真面目なテーマをおもしろおかしくガッツリ30分トークする教養コンテンツ。
ですが、もう少しカジュアルな音声コンテンツも挑戦してみたいよね〜ということで、新たに始めたのが、今回のテーマであるPodcastの配信番組「和樂webのそこが現場です!」です。
音声番組を作るためにはじめに決めたこと
最初に断ると、私含めスタッフはみんな音声コンテンツの初心者。ですから、特別な機材もありませんし、録音編集の知見もまったくありません。
そんな状態からまず最初に決めたのは、番組のテーマと形式。
【番組のテーマ】
・日本文化の入り口を広げるために、とにかく敷居の低い内容
・和樂webに掲載されている記事1本をスタッフが選び、それについて語る
【番組の形式】
・編集長とスタッフ1人の計2人でざっくばらんに話す
・時間はサクッと聴ける10分くらい
・更新頻度は週2,3くらい
【タイトル】
・テレビ番組やラジオ番組によくありそうなやつ
・覚えやすいやつ
→適当に話しているうちに「そこが現場です!」に決定
ここまではですね、Webメディアの連載企画つくるようにすぐ決まったんですよ。問題は録音と編集です。
録音はzoomで
毎週zoomを使って行っている定例の時間にくっつけて、30分ほどスタッフと編集長が話す時間を設け、その際にzoomの録音機能を使って音声を収録することにしました。また、初回時には番組のタイトルコール(スタッフサッチーの声)と番組解説(鳩の声)の2本も収録しました。
【録音の問題点】
・Wifi環境などによってノイズが入ったり音質が異なったりする
・zoomの録音機能だと音声がクリアにならない
・言い間違いへの対処がわからない
【解決策】
・各自スマホで録音、あとで編集でひとつの音源にまとめる
・言葉を間違えたら一呼吸置いて、言い直す(あとでカットしやすい)
編集はGarageBandで
Macにデフォルトで入っている音声編集ソフト「GarageBand」で音源を編集してみました。
【テンプレートをつくる】
・2つの音源をフリー素材サイトで以下をDL
・オープニングBGM https://dova-s.jp/bgm/play12819.html
・転換に使う効果音(木琴) https://soundeffect-lab.info/sound/anime/
・オープニングBGMと効果音、タイトルコールと番組解説は使い回すのでふたつのタイムラインで管理
・タイトルコールと番組解説入るところでBGMのボリュームを調整
・テンプレートとして保存
【各回を編集する】
1.テンプレを開き、録音した音源を挿入する
2.最初から最後まで再生しながら以下を調整
・ノイズや「えー」などドッグワードをカット
・転換部分に効果音をいれる
3.全体のボリュームを調整する
4.最初から最後までもう一度聞く、修正
5.保存(mp4など)
10〜20分の番組を編集するのにだいたい30分〜1時間かかっています。
Anchorを使ってPodcastに配信
音声を編集したら、他スタッフにチェックしてもらい、ようやくPodcastの配信準備にとりかかります。実はこの作業をやるまで、SpotifyやiMusicに音声番組を配信するには、それぞれのプラットフォーム上で手続きやアップロードの作業が必要と思っていたのですが、Anchor(アンカー)というサービスを使えば、一気にさまざまなプラットフォームにPodcastを配信できるのです。
【Anchorを使うための準備】
・Anchorでアカウントを作成
・番組のカバー画像を作成してアップロード
・プロフィール文章を編集
【Anchorへの音源アップロード手順】
1.ダッシュボードで「New Episode」を選択
2.音源をアップロード、「Save episode」をクリック
3.その回のタイトル、説明、カバー画像を編集
4.「Update episode」をクリック
5.自動的にPodcastが配信される
表示はすべて英語ですが、とっても簡単。配信したPodcastはAnchorのダッシュボード上で数値分析することもできます。
どうやって番組を広めるか?
せっかくつくった音源ですが、放っておいてもなかなか聴いてもらえず、現在進行形で苦戦中です。今、和樂webで行っている番組を広げるためのアクションは以下のとおりです。
【番組の認知拡大のためのアクション】
・和樂web公式Twitterで更新をおしらせ
・popInで一部音声を配信
・和樂web関係者100名以上のいるSlackで更新をおしらせ
ちなみに、現在よく聞かれている回は以下の3つです。
結論、やればできる
ティモンディ高岸さんみたいな発言ですが、どーにかこーにか初心者でもPodcastの配信ができました。録音も内容も、まだまだ改善の余地だらけですが、Webメディアの記事やSNSだけにとどまらない、音声ならではの表現は可能性に満ち溢れているなあと実感。今後も「そこが現場です!」を活用して、和樂webならではの新しいコンテンツにチャレンジしていきます!
和樂を応援してくださる方の投げ銭お待ちしております。