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ふんどしをGETしたのは誰!?最優秀しもうたニストが決定!紅白しもうた合戦【白組編】

こんにちは!「日本の歴史を下ネタで身近に」をモットーとしている、和樂web赤井ふんどしです。

先日「しもうた紅白歌合戦」という、セクシーな恋の和歌を競い合うコンテストを開催しました!

「何じゃそりゃ?」という方は、まずはこちらの記事をお読みください!

それでは、今回は白組(男性もしくは白いふんどしが欲しい方)の作品を見ていきましょう~~!!!

▼音声はこちらで!

 序の舞(じょのまい)さん

日本文化について目から鱗の面白いお話を紹介して下さる和樂webの記事、いつも楽しみにしております。思い付いた下歌と(対象外だと思いますが)下俳句を送らせていただきます。紅白下歌合戦などにお使いいただけたら、嬉しいです。
ペンネームは、「序の舞(じょのまい)」です。上村松園の日本画が好きなので、彼女の代表作から取りました。

編集長:ペンネームがいいですね!

1. 閑さや 床(とこ)に響ける 君の声
松尾芭蕉の「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の本歌取りです。深夜の閑かな寝室に、彼女の(P::喘ぎ)声だけが響く様を句に読みました。

編集長より:静かなところに響くのは、声というより吐息のほうがいいかもしれません。声を強調するなら「賑やかや 床に響ける 君の声」とかね。

2. 淡路島 泡沫(うたかた)の君 ありし日に 幾夜逢ひ見て 国造りけり

「淡路島でイザナミとイザナギがまぐわい、数多くの島を産んで日本を造った」という和樂webでのお話を基に作りました。
技法は、百人一首に出てくる、源兼昌の「淡路島通う千鳥の鳴く声に幾夜ねざめぬ須磨の関守」の本歌取りと、「淡路島」の「会わじ」と「淡し」の掛詞です。意味は、イザナミが亡くなった後に、イザナギが淡路島の海を眺めながら、「淡路島の海のみなもに浮かんでは消える淡い泡のように二度と会えない存在になってしまったイザナミよ、君が生きていた頃に幾夜もまぐわって国を作った日々が恋しく懐かしいよ。」と歌うイメージです。

編集長より:これは「いとあはれ」ですね! 『古事記』によると、日本は男女のまぐわいによって国が生まれたとされています。これは世界的にも珍しいこと。また、この歌では、過ぎ去った時に対する感嘆を詠んでいるのがいいですよね。「一緒にチョメチョメして国つくったよなぁ」みたいな。

なすび小僧さん

フライングですかね。
師匠から「ちゃんと活字にしてもらえるものを書け」と
教育的指導を受け、それだけを目当てに詠みました。

しろかねも
くがねもたまも
なにせむに
まされるたから
こにしかめやも

:銀も 金も玉も 何せむに まされる宝 此にしかめやも 
=銀も金も宝石も、どうしてそれらより優れているわがイチモツに及ぶだろうか。いや及ぶまい。

編集長より:なすび小僧さんは、心より物に支配されている感じがする。我々はモノではなくて心に支配されてなくてはならないんですよね。

弁十郎さん

この度、ネットで調べものをしていて見つけた平安暴走戦士~chiaki~さんの記事が面白く、その中で合戦のことを知り、参戦致します。
弁十郎(♂)と申します。

君と初めての夜に

おぼろ夜に
薄衣のまま
しとに出て
また乗りにくる
吾が佐保姫は

※佐保姫(さおひめ)とは霞の衣をまとった「春の女神」のこと。

編集長より:いいですね。あはれです。この歌でいいなぁと思うのが、佐保姫が自分の欲求に対して素直なところ。そして昔の言葉を使いつつ、現代の状況を読んでいるところ。また「おぼろ夜」という言葉から『源氏物語』の朧月夜が連想されます。

ふんどし:春にぴったりの和歌です!

セバス・ド・チャンさん

どっかで聞いたような人の名前だなぁ

おおいぬのふぐりと見えし種よりは小さき花を誰か知るべし

編集長:オオイヌノフグリって「犬の金●」っていう意味なんです。

ふんどし:知らなかった! 何てネーミング……

編集長:ふぐりのような形をした「種」の部分じゃなくて「小さな青い花を見て」ということを表した歌なのでしょう。また、現代は人工物にあふれすぎていて、平安時代に日本人が感じていた自然を、今の私たちが感じるのは難しい。でも春になるとナズナなど野の草を見ることができるので、そういったものから歌を詠むのが平安人に近づく一歩なのです。あと、きっとこの歌を詠んだ方のパートナーの女性は「ふぐり」が好きなんでしょうね。

ふんどし:まるで自分で詠んだかのような丁寧な解説ありがとうございます!

めぐりあひて見しやそれともわかぬまに雲隠れする人の妻かな

編集長:これは安っぽい本歌取りですね。(めぐり逢ひて見しやそれとも わかぬ間に雲がくれにし夜半の月かな/紫式部)きっと、この人妻とはたまたまバーかなんかで知り合ったワンナイトだったのでしょう。そして相手が誰かもわからない間に別れたのですね。

ふんどしは誰の手に!?

紅組白組に分かれて歌合戦を行いましたが、優勝は………

紅組のりえさんです!!!!

▼紅組のしもうたはこちら

編集長はりえさんのしもうたを大絶賛! 景品は「赤いふんどし」となりますが、あまりに感激した編集長は「ふんどし10枚贈って!」とのことでした。しかし、いきなり10枚ものふんどしが届いたらご迷惑かと思い、男女ペアでお贈りすることになりました(*^-^*)

りえさんに優勝をご報告したところ、続編のしもうたもお送りくださいましたので、後日記事にて公開いたします!! ご期待ください♡

▼音声ではさらに色々なことについて話しています!ぜひ家事や仕事をしながら、お風呂に入りながら……さまざまなシーンで聞いていただけますと嬉しいです。


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