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田舎に移住されるなら

震災以降、自然豊かな場所で子供を育てたいとか、老後はのんびり暮らしたいとか、新たに就農したいと思われている方などが続々と田舎へと移住されていて、各自治体はそれらの人々を招き入れようと誘致合戦を繰り広げている。

だが、田舎で暮らすのは思ったほど簡単ではない。

まず、田舎は一見のんびりしているように見えるが実際暮らすとなると、寄り合いや行事、地域維持活動などに参加しなくてはいけなくてとても忙しい。それが過疎地になると担い手がいないのでもっと忙しくなる。

最近はこういう情報を知って、最初から自治会や地域団体に入らない移住者もいらっしゃるが、子供ができたり緊急時の場合、そして年齢を重ねて体が不自由になった時に近所や地域の助けがあるのとないのとでは相当の違いがある。

そうした現実を理解した上でどうしても移住がしたい場合は、まずその田舎に関するあらゆることを徹底的に調べたほうがいい。例えば、人口の増減、小中学校があるのかないのか、子供の数と高齢者の数、歴史、風習、伝統、年中行事、村民気質、スーパーなどの買い物ができる場所の数、電車バス等の公共の乗り物とその運行本数、病院の数、周辺での働き口が多いか少ないか、地域おこしが行われているかどうか、市や県の優遇・支援・補助制度など。これらをよく踏まえて決断してほしい。

もしその場所に先輩移住者がいるのなら、住んでみての感想などを伺ってみるのも良い。行政や地域おこし団体がそれらの人を紹介してくれる場所もある。それと最近は『お試し住宅』のような短期間テスト的に住居を貸し出している地域もあるので、試し住みをしながら地域のことを調べるのも手かもしれない。

同じ村の中であっても各地区毎に雰囲気が違い、仕事や家庭の忙しさを理解して地域行事への参加の義務を緩めてくれたりする場所もあるので、ちゃんと事前に調べればもしかしたら理想の田舎ライフが送れるかもしれない。









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