見出し画像

弱き俺と弱きアイツ 後編【人間関係改善係#4】


会社の仕事とは全く関係無いのですが、何年か前にTwitterで知り合った男性から相談を受けたことがあったんですよ。

どうやらその人はビジネスを勉強しているもののあまり上手くいってないらしく、

どうすればお金がたくさん稼げるのか?才能が無いとダメなのか?

という内容でした。

しかし、その方のお話を聞いていると、どうも「女にモテたい」という動機でビジネスを頑張っているようで。

曰く、
どうせ女は顔と金が全てなので、イケメンじゃない俺は圧倒的な金額を稼ぐしかないんだ。

とのことでした。

それで圧倒的な金額を稼ぎたいので、
どうやってビジネス勉強のモチベを保てばいいのか?

というご相談だったんですね。


正直なところ、


終わってんな〜・・・。


と、思いました。

思いましたので、


お前それは流石に終わってるから嫌われる勇気100回読め。


と、それはもうどストレートにお伝えしました。


お伝えしましたところ、


俺を侮辱するな。


と、それはもう激しく逆上されて、

以降その方とは疎遠になってしまった。


ということが過去ございましたんですね。


いやあ若かったねえ、あの頃は。(遠い目)

あれぐらい終わってる人だったらメンタルも絹ごし豆腐並なのは予想できたはずなのに。

完全にミスでした。

自社製品は豆腐のように扱え


豆腐といえばもう一つ、思い出したことがありました。

わたしが今の仕事・・・機械部品の検査業務に就いてすぐの頃、ベテランの方にお叱りいただいたことがありました。


「自社製品は豆腐のように扱え」


言葉にすると、たったの一言。

しかしそれは、
今にして思えば、

仕事はもちろんのこと、わたしの人生全般においても、大事なキーワードだったんじゃないか?

そう思わずにはいられないのです。

弱き俺と弱きアイツ


機械のパーツは一見丈夫な鉄の塊にしか見えません。
でもその実とても傷が入りやすく、細心の注意を払って扱わないとすぐダメになってしまうんです。

ちょっと机の角掠っちゃったけど鉄だし流石になーって思っても、やっぱり微妙に引っ掻き傷になってる。
それくらいデリケートなものなんです。


人の心も然り。
非常にデリケートです。
ちょっと甘やかし過ぎるくらいがちょうどいいのです。


お酒の席で生きる姿勢を評価され、気にいらない奴がこき下ろされるというラノベの主人公みたいな体験をしたわたしは、

甘やかされ過ぎて情けない
もっと強くならねば

と決意しました。


しかし、それこそが大きな思い違いだったんです。


人間はそもそも、弱い生き物なんです。

いちいち誰かに肯定され続けないと、
あなたの生き方は間違ってないよと、

どこまでも、
どこまでも、
お膳立てされ続けないと、

立っていられないんです。

わたし自身がそうであるように、かつて出会った豆腐メンタル君もそうだったんです。

口先だけでも


自分でも引くぐらい大きなため息が出ました。
身近にこんな奴いたら絶対めんどくさいし関わりたくないって感じるぐらいのクソデカため息。

わたしは、

正論とか、
アドバイスとか、
Youtubeでヒットしてるノウハウとか、

そういうものをお伝えして生きてきました。

それが正しいことだと信じて。


でも、

その人の人生を肯定する。
頑張りを労わる。

たったそれだけのことを、
わたしが散々周囲から受けてきた恩恵を、

わたし自身は、

それを他人にどれだけしてやれただろう?
どれだけ報いれただろう?


わたしは強い後悔に呑まれました。

でも、やってしまったことは仕方ありません。

過去は変えられないし、言ったことは取り消せない。

でも、未来は変えられる!

だからせめて、これからは目の前の頑張りを肯定しよう。

口先だけでも労ってあげよう。


そう思うようになりました。

でももし、時間を巻き戻せるなら・・・!

やっぱり今すぐタイムマシンに乗ってやり直したいので今からドラえもん襲撃しようと思います。

ジャイ子を人質にすればワンチャン。

↓前回

↓目次


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?