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40kmぐらいまでは歩けるという自負

私は大学時代まで、競技者として長距離走をしていた。
控えめに言っても、かなりの距離を走った。
月に1000キロを走ったこともあったし、1日で60キロ以上走ることもあった。大学4年間の走行距離は27,000キロにのぼった。

そのおかげか、終電を逃しそうな時も
「まあ、乗れなくても40キロぐらいなら歩けるし」
というセリフが脳裏に浮かぶようになっている。
何かあっても自分の足で何とかできる、という自負は私の心の安定につながっていた。

その結果、私の価値観として
「自信を持つには積み上げが必要」
というものが芽生えた様な気がする。

一方、今の私は勤めびとで、なかなか自分で稼いでいるという実感がない。
そのせいか、この先の人生で
「終電を逃す」(比喩的に)ようなことがあったときに
「まあ、乗れなくても40キロぐらいなら歩けるし」
みたいな言葉が出てこない。

このことが自分のキャリアにおける「なんとも言えない不安」につながっている。

従来の私の価値観なら、「いろいろ経験して自信をつけなくては」
という結論に落ち着くところだが、これは実に土の時代的な発想だと思う。

この「なんとも言えない不安」に対して
今までの自分の価値観から脱却して
風の時代的なアプローチができないものかと、ひとり考えている。





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