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『小沢健二 ‘24ツアー Monochromatique モノクロマティック』感想

5/8にNHKホールで行われた小沢健二のライブに行ってきた!!彼のライブに行くのは2年ぶり2回目。

前回は一生に一度のチャンスを掴んだくらいの気持ちでいたのだが、2回目のチャンスもあった。ライブは一生に何回行っても良い。

ツアーも5/9に無事終わったので、セットリストを載せながら感想を書いてもいいだろうという事で今回も感想を書き残す事にした。

ちゃんとしたライブ評を見たい方は、別の媒体に載っているレポートがあればそちらをご覧になって頂きたい。お前が書いたものを見せろという寛大な心をお持ちの方はそのままどうぞ。


1.フクロウの声が聞こえる
ステージが暗転し、拍手が起こる中でスタート。1番まで歌った所で、今回観客に配布された「ひみつ小道具」の中に入っているホイッスルの使用方法と音量確認が行われた。このツアーについて何も知らない人にとっては「何のこっちゃ」と思うかもしれないが、今回はこのホイッスルがキーアイテムとなっている。ホイッスルはステージ上にホイッスルのアイコンが表示された時に鳴らすことになっていて、このライブでは観客によるホイッスルオーケストラが形成された。

説明が終わったところで演奏再開。前回もそうだったが、この曲はライブだと音源以上に激しくなるのでこの1曲目でかなりテンション上がった。


2.天使たちのシーン
・モノローグ(人口の72%は昭和生まれ!?総立ちって何!?な話)
3.ラブリー
4.さよならなんて云えないよ

序盤からクライマックス!!開始早々このラインナップはやばいって・・・。

前回のライブでは聴けなかった「ラブリー」と「さよならなんて云えないよ」はやっぱり最高だった。「さよならなんて云えないよ」も本当に好きな曲だからまだ4曲目なのに感極まって泣きそうになったし、「天使たちのシーン」も声出しNGだった前回のライブとは違って今回は一緒になって歌えたのが良かった。やっぱりライブはこうでないと!!


・モノローグ(運命、というかUFOにの舞台はニューヨーク、ネットは嘘だらけ?な話)
5.運命、というかUFOに(ドゥイ、ドゥイ)with Bose

掃除機のフィルター交換というちょっとした事は本当のことが載っているけど、掃除機自体の評価、レビューは嘘のレビューがあったり、レビューサイト自体が偽物だったりという話を聞いて、(確かになあ・・・「オススメ冷蔵庫10選!」みたいな記事を見つけると本当に比較出来るほど冷蔵庫を10個も使ったのか??と思うし・・・)とか考えている内に「運命、というかUFOに(ドゥイ、ドゥイ)」に突入。そしてスチャダラパーのBose登場!!!NHKホールでの2日間については出る事は発表されていなかったが(Bose本人も友達に出ないと嘘をついていたらしい)、いるじゃーん!!!このサプライズ登場には流石に会場も沸いた。恐らくこの歓声はこの日しか聴けなかったと思う。


6.台所は毎日の巡礼(新曲)
7.いちごが染まる
8. River Suite 川の組曲 アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)/いちょう並木のセレナーデ
9.サマージャム’95/スチャダラパー
10.魔法がかかる夜、大阪にいる(新曲)

こうやって曲目を並べると情報が渋滞しているな・・・。まず新曲「台所は毎日の巡礼」の演奏前に歌詞の朗読、メンバー紹介が入る。この曲は料理を通してこれまで積み重ねてきた人類の歴史、生命について歌っているのだと思う。リリースされたらまたちゃんと聴かないといけない。

前回のライブでは聴けなかった「いちごが染まる」も感傷的な歌い方が印象的だったが、やっぱりこの曲も音源より迫力があった。そして川の組曲としてお馴染みの組み合わせとなった「アルペジオ」と「いちょう並木のセレナーデ」もやはり何回聴いても名曲だ。いちょう並木~からアルペジオに繋げる畳みかけは本当に凄い。

そしてスチャダラパー全員登場!!!まさか「サマージャム’95」を生で聴く機会が来るとは思わなかったので良かったな。夏のせい!とかテキーラ!とか会場が一体となって歌ったのは良い光景だった。

2曲目の新曲「魔法がかかる夜、大阪にいる」では心地いいベースラインの中でこの曲に関するMCが入る。関西弁で歌ってないじゃんと言われたらしいが、そもそも関西の人じゃないしね・・・。曲もファンクネスを感じさせるが、歌詞も相まってシリアスな印象を受けた。リリースされるのが楽しみだ。


・モノローグ(東大講義、白黒になると物の構造が見えてくる話)
11.Noize
12.ある光

東大講義の話が出たら次にやるのは「Noize」しかないでしょう。もう笑っちゃうほどホイッスル鳴りまくってたな。かく言う自分も鳴らしまくったが。

皆そんなにホイッスル鳴らしてラップ部分のララ!は言えるの!?と思ったが、ちゃんと出来ていたので洗練されているなと思った。次の日に行われた千秋楽はマヒトも参戦!!もし出るとしたら最終日だよなとは思っていたが、まさか本当に出るとは・・・。

「ある光」も前回のライブとは違いめっちゃ歌えて最高だった。この曲もMVの通り世界観としてはモノクロなんだと思う。線路を降りた先が良い方向に進むのかそれとも悪い方向に行ってしまうのか、自問自答が続く歌詞ではその結果ははっきりと書かれていないが、自分は2年前のライブと今回のライブを見て良い方向に進んでいると思って止まない。


13.輝夜神楽(巨大な哀しみの時代に)(新曲)
14.ぶぎ・ばく・べいびー
15.強い気持ち・強い愛
16.ライツカメラアクション
17.今夜はブギーバック
18.台所は毎日の巡礼(2)

「ある光」の後のMCからスチャダラパーが再度登場。だってあんな曲もこんな曲もまだやっていないから・・・と、その前に今回3曲目の新曲「輝夜神楽(巨大な哀しみの時代に)」から始まった。ひみつ小道具の中の歌詞カードの一節はこの曲だったのかとようやく理解。曲も魔法がかかる夜~と並んで歌詞のシリアスさが目立つが非常にグルーヴィー。この曲も聴けるようになるのが楽しみだな。

「ぶぎ・ばく・べいびー」も今回は聴けないと思っていたが聴けたぜ!!やっぱりリリースされたばかりの曲をライブで聴けるというのは良いなあ。この先この曲を聴くたびにライブの事を思い出せる。そして「強い気持ち・強い愛」も「長い階段を~」からの歌詞は特に好きだから一緒になって歌えたのは本当に良かったし、やっぱり感極まっちゃった。

そしてスチャダラパーからもう1曲「ライツカメラアクション」。ここで懺悔しなければならない事があって、スチャダラパーは「スチャダラ外伝」と「5th wheel 2 the Coach」しか聴いた事が無いのでこのアルバム収録曲以外は分からない!!まずったなあと思ったけど、今回はfeat.小沢健二という今後二度と聴けないかもしれない編成で聴けたので凄く特別感があった。これからスチャダラパーもちゃんと履修します!!!

それからやっぱり「今夜はブギーバック」!!当然やるでしょう!!nice vocalとsmooth rapの合わせ技で最高のパフォーマンスだった。2年前は「Eclectic」に収録されている「あの大きな心」が披露されたので、今回で実質全バージョンを聴いた事になる。凄い事だ・・・。

2回目の「台所は毎日の巡礼」は歌詞カードを見ながら皆で歌いましょうという事で、合唱となった。流石にライブで歌詞カード見ながら歌うというのは初めての体験だったので何だか笑っちゃった。


EN1.彗星
EN2.流動体について
EN3.ぶぎ・ばく・べいびー(弾き語り)
EN4.魔法がかかる夜、大阪にいる(弾き語り)
EN5.輝夜神楽(巨大な哀しみの時代に)(弾き語り)
EN6.ぶぎ・ばく・べいびー(2)

ここからアンコール。今回はやらないのかなと思っていた「彗星」と「流動体について」がここで来た!ギターソロカッコいい!!そしてEN3~5は弾き語りメドレー。この新曲たちがメドレー形式で披露されるなんて本当に今回でしか聴けないだろうなと特別感があるラインナップだった。そして最後は三度スチャダラパーの登場で今回2回目の「ぶぎ・ばく・べいびー」で終幕となった。本当に良いライブでした!!


2年ぶりの参戦となったけど、今回も大満足のライブだった。3曲も新曲が披露されたし、リリースを楽しみにしながらこれからも長く活動して貰えるよう応援し続けなくてはならない。


そして8月31日の「LIFE再現ライブ」!!これは行くに決まっているでしょう!!もうとっくに申し込みはしましたのでどうか行かせてください!!LIFE再現ライブって語呂がいいよね!!行かせてください!!

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