見出し画像

日記:10月26日(水)「青春コンプレックスを刺激しないソング」

「ぼっち・ざ・ろっく!」を毎週とても楽しく見ている。ぼっちちゃんのガチ陰キャ、ガチコミュ障ぶりには毎回笑わされるしそれと同時に共感もさせられるし、見る度にキモオタスマイルを浮かべてしまう。

アニメ2話で結束バンドの3人が好きな音楽について話すシーンがあった。ぼっちちゃんは青春コンプレックスを刺激しない音楽が好きだそう。

青春コンプレックスを刺激しない音楽とは

・夏とか青い海とか花火とか淡い恋が歌詞に出てこない
・青春時代の鬱憤を歌詞に叩きつける
・でも学生時代から人気だったバンドは遠い存在に思えてくる
・ロックとは負け犬が歌うから響くのであり成功者が歌ってもロックとは言わない

下2つも入れると条件が厳しくないか?と思ってしまうが、拗らせるだけ拗らせたぼっちちゃんらしい好みだ。暗い曲が好きである自分もぼっちちゃんの為に(?)青春コンプレックスを刺激しない曲を思い浮かべてみたが、自分の乏しい知識では何曲も挙げるのは難しい。

そう言っておきながら、真っ先に浮かんだのはsyrup16gの「生活」だった。彼らの代表曲だからわざわざ説明する事も野暮ったいが、ちょっとだけ書き留めておきたい。

彼らの曲は暗い曲が多い。しかし、誰もが抱えるやりきれなさとか、鬱々とした気持ちを代弁してくれていて、暗いながらも「救い」を歌っていると思う。

「君に言いたい事はあるか そしてその根拠とは何だ 涙ながしてりゃ悲しいか」と冒頭からドキッとさせられるフレーズが続くが、この曲一番のキラーフレーズはこの後に続く「心なんて一生不安さ」だと思う。

「一生不安さ」と言い切ってしまい、一見救いようがなくネガティブなフレーズ。さっきお前が言っていた救いとやらはどこにあるんだと思うかもしれないが、「この先ずっと不安に押しやられる」という絶望の裏には「それを割り切っていれば後はどうとでもなる」という希望もあると思う。結局は諦観で投げやりな考えだが、そんなスタンスだからこそ単純な応援歌にはならず、「頑張れ」とか「生きていればいい事もある」という紋切り型の言葉で励まされる事を好まない人間にはこの曲は救いになりえると思う。

少なくとも自分にとっては励ましになっている。、マイナスとマイナス同士の掛け算がプラスになるように、諦念と妥協を掛け合わせて強引にプラス思考に落とし込んでいる。自分も中々拗らせているね・・・。

そんな事を考えつつ、「生活」が収録されている「COPY」というアルバムを聴きながらこの記事を書いた。普段音楽を聴きながら書かないのであまり集中出来ずいつも以上に時間がかかった・・・。このアルバムは何回も聴いているけどやっぱりいいアルバムだな。

そういえばこのアルバムに「負け犬」という曲もあるぞ!!良かったねぼっちちゃん!!自分は負け犬だと宣言している歌ではないがな!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?